テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

名鉄広見線:御嵩町と可児市の支援により廃線回避。ただし支援はとりあえず3年間だけ。

沿線自治体の補助、年1億円、かぁ。

昨日、テレビのニュースを見ていたら、
名鉄広見線の存続のため、御嵩町が年7000万円、可児市が年3000万円、合計1億円を3年間名鉄に支援することが正式に発表された」
と伝えられた。現在該当する記事をネット上で探しているが、御嵩町のホームページを探した方が正解か?
……と思ったが、後で探したらちゃんと出ていた。でも記事の公開時間を見たら、岐阜新聞公式サイトのが17日9時17分。「細江市長の出直し市長選出馬」のニュースが大きく取り上げられていたからなぁ。

2010年度から2012年度まで3年分合計3億円。足元を見られたな。

名鉄広見線新可児駅御嵩駅間存続問題で16日、沿線関係1市2町の首長と名古屋鉄道の首脳が可児郡御嵩町役場で会談、3市町の対策協議会で7月に決議された活性化計画の基本方針を確認し、2010年度から12年度の3年間で計3億円の運行費補助をすることで合意した。

「広見線3年間で3億円補助 首長と名鉄合意」岐阜新聞9月17日配信

これから各市町の議会とかに提出するんだろうけど、まぁすんなり通すでしょう。通さなければ御嵩町八百津町と同じく代行バスを、それも可児駅新可児駅)まで運行しなければならないから。
それにしてもまた多額の費用負担を強いられることになったなぁ。名鉄広見線存続のため年間1億円の補助。7、8千万で済むと思ったんだが。営業係数365だったか? 路線単独では年に2億以上の赤字、と聞く。これですんでよかったとすべき?
既に「新可児御嵩」間は蒲郡線「吉良吉田〜蒲郡」間と同様にワンマン化されていて、トランパス対応カードの清算処理もできるよう乗り換え改札口まで設置してある。同線の駅にある券売機でトランパス対応カードは買えないし、窓口でしか買えない名鉄のフリーきっぷ類は当然売っていない。そこまで人件費を削っておいて「年1億円ください」とは……。あとは車両の更新か、設備の更新か? そんくらいしか使い道がないぞ。

でもそれよりも、驚くのは3億円の負担割合。御嵩町寄りになっているんだ。毎日新聞岐阜版に書いてある。

御嵩町の負担7割、可児市の負担3割。御嵩町の財政はどうなってしまうんだ?

安藤副社長は基本方針を了承し、「関係市町には利用促進の対策や活動をしていただいた。活性化計画にもできる限り協力したい」と語った。3億円の負担割合は、御嵩町が7割の2億1000万円、可児市が3割で9000万円。近く、各議会で承認を得る。

「名鉄広見線:沿線市町3億円支援 当面3年間存続−−来年度から /岐阜」毎日jp地域ニュース岐阜版

既に廃止された八百津線(明智〜八百津間)が残っていれば八百津町の負担額が計上されるけれど、もうないので負担ゼロ*1。問題は御嵩町が7割も負担していること。産廃処分場問題で過去に大揺れしたあの御嵩町に、7割負担はきついだろう。財政はどうなんだ。年7000万円も追加で負担できるのか? 6対4でよかったのでは?
苦しいなぁ、苦しい。財政難を理由に補助打ち切りとなれば、そのまま廃線になる可能性が高い。まだ「廃線」の可能性は消えていない。沿線住民、乗れよ、乗って残せ!

*1:明智から代行バスを走らせているので、それが実質的な負担分?