テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

名鉄蒲郡線存続運動にみる、沿線人口の増加が望めない時のやり方

あれは今から10年前、2008年のこと。愛知県内の鉄道路線が利用者の減少で「廃線の危機にある」と報じられた。
http://d.hatena.ne.jp/tetsumogura/20081202
路線名、名古屋鉄道名鉄蒲郡線。その報道がされる前に、名鉄三河線「碧南〜吉良吉田」間は廃線となっていた。そしてその吉良吉田駅から東へ向かい、三河湾沿いを抜け、蒲郡に至る単線の路線がこのままでは廃線になるというのだ。実は1997年に当時の名鉄社長が「不採算路線の整理統合をしたい」と述べていたそうで、その際に谷汲線や八百津線などと共に名が上がっていたという。それから約10年、利用者は減少を続け、「単独での収支が改善できない」として、名鉄側から「廃線」の意向が伝えられたのだと。
だがそれが報じられた後は、早かった。以下、蒲郡市公式サイト内「乗って残そう!名鉄西尾・蒲郡線!」に記載された経緯が全てを語る。
http://www.city.gamagori.lg.jp/unit/kotsu/meitetsuindex.html


名鉄蒲郡線沿線は人口が減ってきており、特に幡豆地区の人口減少が著しい。一方で学校や大規模医療施設の新設もない。沿線にホームセンターはできたものの駅からは離れているし、温泉郷もあるもののこれまた駅からは離れている。つまり、新たに地域外から利用者を「鉄道を使って恒常的に」呼び込めるものがない。ならばどうする? 下記PDF「にしがま線げんき戦略(案) 」に答えが書いてあった。
http://www.city.gamagori.lg.jp/uploaded/attachment/40513.pdf
以前、「そんなに沿線でイベントをやって大丈夫か」旨書いた覚えがあるが、ごめんなさいと関係者に謝りたい。沿線人口が減っていて、かつ、地域外から来る人が鉄道を利用する可能性も低いというなら、鉄道で来るようイベント開催で仕掛けるしかない。沿線でイベントを開催して、とにかく利用を促進させる。それが正解かどうかは、やってみて結果を確かめるしかなかった。とにかく、誰も乗ってくれなければ、誰も路線の存続問題に気づいてくれなければ、何もかも終わるのだ。

記事投稿後10年が経った。名鉄蒲郡線はまだ存続している。広見線も、樽見鉄道も、養老鉄道伊賀鉄道も、さらには四日市あすなろう鉄道も、その線路上で鉄道車両が動いている。だがここから10年が経過した時、果たして各路線で車両が動いているのだろうか? 各社が今後もやっていくであろう乗客誘致策は、今後もしばらく注目していく必要があると感じた。

などと書いたところで、一年ぶりのはてなダイアリー記事投稿はお開き。それにしてもだめですなあ。金がないから遠出も出来やしない。

ブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )