名鉄、福井鉄道の経営から撤退

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・福井鉄道、新社長に村田氏就任　経営再建を確信 11月26日午前8時00分（福井新聞）

　福井鉄道の臨時株主総会と取締役会が２５日、福井県越前市北府２丁目の本社で開かれ、新社長に村田治夫氏を選任した。村田社長は記者会見で「将来にわたって残る鉄道にしていく。必ず経営再建することができると確信している」と決意を述べた。前社長の山内和久氏は顧問として定時株主総会まで残る見込み。

　総会には株主８５８人中、委任状を含め１８２人が出席した。取締役１０人のうち７人が退任することを報告、取締役会で村田氏が社長に選任された。会見で村田社長は、基本理念や主要施策など新たな経営方針を打ち出した。

　方針では、利用者目標として収支が均衡する年間２００万人台を掲げ、福鉄と行政、住民の３者で役割を分担。経営改善の主要施策では▽安全対策▽営業強化と利便性向上▽新駅設置▽パーク・アンド・ライド推進―の４項目に取り組むとした。

　具体的には、橋りょう改修やレール交換、車両更新のほか、高齢者割引制度の導入、運賃体系の見直し、沿線イベントとの連携、バスとの接続改善、ＩＣカード導入などソフト、ハード両面での充実を図る。運賃やダイヤ改正の時期について「（武生西―家久駅間の）新駅が設置される２０１０年が一つのタイミング」と述べた。

　取締役会では、筆頭株主の名古屋鉄道の１０億円増資について、福鉄が１２月２９日に１０億円の株１株を発行し資本金を一時的に増資、借入金返済に充てるため同額減資する案が決議された。

　名鉄が所有している福鉄株の引受先については「おおむね各機関・組織で了解を得ている」との認識を示し、１２月２９日に向けて手続きを進めていく。

　２８億円に上る福鉄の借入金のうち県や沿線３市の支援、名鉄の増資により圧縮される残りの６億円について同社長は「福鉄グループ全体か、鉄道単体で資産処分を検討したい」と述べた。

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既に日にちが経っているので、以上。