テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「京都発愛知県内行き修学旅行」の目的地に対する私論

注意:以下全文はあくまでも個人的な考えです。
http://d.hatena.ne.jp/tetsumogura/20160111にて、愛知県内の商業高校生が毎年修学旅行に訪れているとして、松山市から「瀬戸内・松山観光アンバサダー」に任命されたと書きました。松山かぁ……とうらやましく思った次の瞬間、「あれ、そういえば愛知県に『来る』修学旅行ってあったっけ?」と。データをネットで調べる中、見つかったのが京都市内にある一部の小学校の公式サイトでした。さらに調べていくと、どうやら小学校においては……。
長くなりますがお付き合いのほどお願いいたします。

旅費お一人様21190円、一泊二日以内……で京都から行けるところは限られている

京都市では全ての市立幼稚園・小学校・中学校・高等学校・総合支援学校が公式サイトを開設しています。そしてそのサイトでは、修学旅行の様子についても報告があります。ネット検索で引っかかったのもそのうちの一つでした。興味を抱いたので他の京都市立小学校についてもいくつか確認したところ、大阪・神戸・香川・岡山・倉敷・広島・岐阜……なんか近いところばかりだなぁ。中学校だと沖縄とか遠いところまでいく学校もあるみたいだけど。
実は京都市立小学校の修学旅行って、一人当たりの予算が限られてるんですね。
小中学校各都道府県及び政令指定都市における修学旅行の実施条件については、公益財団法人日本修学旅行協会(http://jstb.or.jp/)が「2015(平成27)年度修学旅行実施基準概要一覧」*1という形で概要をまとめ公開しています。それによると、京都市内の小学校における修学旅行の実施基準は、

日程 旅費 旅行方面
一泊二日 21190円 規定なし

だそうです。ああ、これは確かに選択肢が限られる。全国的に見ても、保護者に多大な負担がかからぬよう配慮しているようですし、京都市だからといって小学校でいきなり「修学旅行が沖縄」とかはさすがにないでしょう。
ならば一層、「訪問先はもう少し考えてくれ」と言いたい。だって一回きりの修学旅行だもの。

見て回るなら、「愛知(というか東海圏)独自の文化」を知ってください!

折角の修学旅行なんだから、もう少し「文化の違い」を知って欲しいです。例えば

はいずれも京都とは全く違う文化の象徴であり、小学生が「地域による文化の違い」を学ぶにはいい素材ではないかと思うのですが。
まぁ相手が子供なので、確かに訪問先は限られます。東山動植物園名古屋港水族館名古屋市科学館産業技術記念館は子供でも楽しめる展示が多いです。でもそれだけじゃないのよ愛知は。いや、そもそもですよ。
修学旅行の行き先が明治村とかリトルワールドとか南知多ビーチランドとか、お前ら愛知県を舐めとんのかぁー!

下見をされるなら、もう少し訪問先も考えてー!

それにしても、教員の方々はそういう情報をどうやって手に入れておられるのだろう? そう思ってもう少し各校の公式ページを確認したら、京都市立池田小学校公式サイトの以下のページで、「下見」を行っている様子が公開されていました。
http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=115704&date=20130501
下見しているならもう少し訪問先も考えてぇー!
……などと心の中で絶叫したところで本日付記事はお開き。ご清聴ありがとうございました。

*1:URL:http://jstb.or.jp/files/lib/2/133/201505130947135354.pdf