テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

松山市の「修学旅行生を観光大使に」作戦が「奇策」である理由

昨年11月、東海商業高校の生徒達が松山市から「観光大使」に任命された。松山市が同月12日にスタートさせた「瀬戸内・松山観光アンバサダー」制度の適用第一号だという。詳細については、以下にある「47News」へのブックマークリンクと、当の愛知県立東海商業高校公式サイト内「松山商業高校との交流」ページをご覧頂きたい。
b:id:tetsumogura:20160111
愛知県立東海商業高校:http://www.tokai-ch.aichi-c.ed.jp/index.html
「修学旅行生を観光大使」にするというのは、松山市側の言うとおり、恐らく全国でも初の試みだろう。そしてこれは意外な盲点だった。「○○観光大使」といったら、大抵は(芸能人を含む)有名人だ。しかし有名人、特に芸能人を起用すると、ポスター等で肖像写真を使用すれば「肖像権料」、呼べば「出演料」と、何かと金を取られる。だがもし松山市を訪れる修学旅行生に観光大使的な役割を担わせる事が出来れば……。記事を見て「大丈夫か松山市」と思ったのだが、よく考えてみれば「出演料無料」で「観光PR」してくれる宣伝マンは他にいない。そもそも今時の子達はツイッターフェイスブックなどのSNSを活用していることが多く、学校自体もホームページ等を設けている場合がある。ましてや商業高校、それも昭和46年当時は非常に珍しかった「情報処理科」を設けた学校ともなれば……。松山市はすごい奇策を使ったなぁ。
(追記:言っておきますが、いい意味で、ですよ?
まぁ、彼ら生徒達がどのくらい松山を宣伝してくれるかは未知数だ。だが、彼らに手渡した「二十年間市有観光施設無料入場券」が卒業後使われることになれば、今度は「無料入場券手渡した生徒、松山市へ」と大きく報道されるに違いない。それはそれでまた松山市の観光都市としての側面がまた大きくPRされることになる。ああ、やはり考えているところは考えているなぁ……などと書いたところで本日付記事はお開き。また来月お会いしましょう。
……この翌日付記事(http://d.hatena.ne.jp/tetsumogura/20160112/)で、今度は「京都市内にある一部の小学校で行われる修学旅行が、愛知県内行き」という件について……。
全然知りませんでした。