テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

同じファンタジー系でも全く違う視点で描けば:九井諒子『ダンジョン飯』


以前買って読んで、「これは次巻も買わなきゃ」と思っていたのが買わずじまいで、その間に宝島社『このマンガがすごい!2016』オトコ編第一位に選ばれていた。
ツイッター予想キャンペーンでも『ダンジョン飯』がオトコ編第一位だと推測する人が多く、読んでる人が結構いるようだ。累計100万部とか200万部の長編作品がまだまだ多い中、『このマンガがすごい!』に評価されたことで果たしてこれからどのくらい部数が伸びるのか?

……最近鉄道趣味どころじゃなくなって、書くネタないんでまぁこの辺りから。

「魔物は敵であると同時に、食材の一つ(調理法を間違えなければ)」

この作品中で「魔物」は「敵」であると同時に、「食材」として扱われている。いわゆるファンタジー系小説でも漫画でもゲームでも大抵、「魔物」は「倒すべき相手」であって、それ以外の扱いはされていなかった。
「スライム」を「ホヤなどの軟体生物」と同等に扱えば、「天日干しして高級食材」にできる。
「大サソリ」を「蟹などの海洋甲殻類」と同等に扱えば、「調理に適さない部分を除いて煮物の材料」にできる。
マンドレイク」を「根菜類」と同等に扱えば、「炒め物の材料」にできる。
それを踏まえてもう一度読み返すと、この作品で語られる「魔物は食材」の発想は「逆転の発想」だと分かる。
「ただ倒す」だけが全てではない、と。

既存のファンタジー系作品とは少々毛色が違う

魔物を如何にしてうまく食材とするか。その点に話が集中しているので、ファンタジー系作品の共通点である「戦闘アクション」はちょっと希薄に映る。既存のファンタジー系作品とは少々毛色が違うこの作品が、果たしてこれからどのくらい部数を伸ばせるか?
それ如何ではこの作品が結構な話数に渡って長期連載されたりするのだろうけど、その辺はまだ未知数だし俺にはわかんねーよそんなの……などと変なことを書いたところで本日付記事はお開き。
ところで、名鉄津島駅ビルで今年も「鉄道部品即売会」を開催するようです。え、今度はバスの部品もですか?
http://www.meitetsu.co.jp/recommend/catalog/1244646_5053.html
今回は買占め防止のためか、「特選販売コーナーは一人一回の入場につき1点限り、かつ後から来る人の商品を先にキープする行為禁止」なのでご注意を。