テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

姫路から(京都から)京都へ(姫路へ)関西横断……再び?

1+1=2 or 0……?

あと11日でGWの休暇に突入する。今度の休みは4月29日から5月5日まで7日間もあり、この期間中家でゴロゴロしているのも非常にもったいない。ならばバイトでもするか……という意欲は一切なし(おい!)。実はずっと「あの」時以来考えていたことがあって……。


スルッとKANSAI 3dayチケット関西限定版(以下、3dayチケット)」+「大阪周遊パス」の併用が出来るのではないかと。そう、今回の旅行計画は、「関西横断」を再びやろうというものだ。
ただ……この計画、「1+1」の結果が「2」のになる可能性と「0」になる可能性の両方がある。考えていることは普通の人間が思いつくものじゃない。

スルッとKANSAI 3dayチケット」の優待特典は実は不完全である。

スルッとKANSAI」加盟私鉄各社を利用しての関西横断旅行は、既に2006年4月30日から2006年5月3日までの4日間の日程で、それも「京都出発、姫路折り返し、神戸で終わり」という形で実行した。記録も画像なしではあるが「3泊4日京都2泊+神戸1泊:京都1日目」より連続4日分公開した。是非ともそれら記録をご覧いただきたい。
さて、この時の旅行における絶対的な目的は、

  • 洛北エリアを1日(半日)かけて回ること
  • 姫路城へ行くこと
  • 日本で唯一標準時子午線が駅ホームを通る「人丸前」駅へ行くこと
  • 「神戸インフィオラータ」の観覧

の4つであった。そのうち3つは「3dayチケット」1枚で実行できる。しかし洛北エリアの観光については、「3dayチケット」の優待特典は不完全だ*1。同きっぷのフリーエリアには叡山電鉄が含まれ、その沿線には岩倉実相院とか詩仙堂とか鞍馬寺とか、あるいは貴船神社なんかがある。だがそれらの寺院は「3dayチケット」の優待特典リストからものの見事にごっそり抜け落ちていて*2洛北エリアでは曼殊院だけしかリストに載っていない。ならば「京都市内の主だった観光スポットは網羅する」と謳う「京都観光1日乗車券」なら入っているだろう……と思ったらこれまた「曼殊院」しかない*3。じゃあ「洛北」で入館料等の割引を受けようと思ったら、どのきっぷを使えばいいんだ?
徹底的に調べた結果、叡電1日乗車券 えぇきっぷ」(叡山電鉄発行)もしくは「鞍馬・貴船1dayチケット」(京阪電気鉄道発行)以外に選択肢がないことが分かった。しかも「詩仙堂」の優待特典はこの2つのフリーきっぷにもなく、「一乗寺・修学院散策 叡電きららチケット」に「拝観料込み」という形で付くだけ。利用者にとって「おいしい」きっぷは絶対に各社とも発行しないってことがよく分かった*4。結局この時は「実相院」へ行きたかったから「えぇきっぷ」を選択し、詩仙堂の拝観料は割引なしで直接払った。さらにホテル*5への移動手段を考える必要があったから、「京都観光1日乗車券」も買い求めた。つまり、

の3枚を組み合わせていたのだ。「5000+1000+1200」でフリーきっぷ代だけで7200円。これに食事代から宿泊費まで含めて、合計で7万円前後かかったと記憶している。


7万……今回は無理な話だ。
何しろ費用合計を3泊4日で6万以内に収めることが目標なんで*6。宿泊は格安料金のビジネスホテルを探すし、食事も最悪、何食かはそこらのコンビニでビニ弁とかパンとかにするかもしれない*7。しかし観光のための費用はそれなりにいる。観光施設や寺社等の中に入れば、拝観料や入館料はほぼ発生するからだ。日記やホームページでその内容をさらけ出す予定である以上、「全部外っ面拝んできただけ」なんてことだけはできない。さて、どうするよ俺。
そこでふと思い出した、あの時考えていた「もう一つの合わせ技」。
「大阪周遊パス」を使うって手は?

今回は京都市内観光は適当、「大阪周遊パス」を加えて大阪市内一巡り?

今回使用するフリーきっぷ等は既に以下の通りで確定している。

「神戸街遊券」は対象施設に共通して利用できる点が非常に頼もしい。神戸北野地区の旧館を巡った人ならお分かりの通り、あの地区にある旧館はいくつかのグループに分かれて、それぞれのグループごとに「共通入館セット券」を発売している。そしてその「共通入館セット券」は別のグループでは全く使えない。3dayチケット」の割引特典とかぶる施設があるから、その辺は少し考慮して使うことにする。
しかし今回のメインディッシュは「神戸街遊券」ではない。「大阪周遊パス」だ。京阪神エルマガジン社が協賛企業のリストから抜け、代わりに入ったのがぴあ株式会社。画像が多用され、低速回線で閲覧すると表示が完了するまでに時間がかかるのにはちょっと困った。それはともかく、一度づつ入場(利用)できるのが大阪水上バスアクアライナー」を含め25施設。これに「アクアライナー」の2度目以降の利用分を含めて13施設の割引券が付く。入場できる25施設のうち10施設回れれば料金だけで元は取れる*8
一番重要なのは、使う順番を前もって決めておかなければならないということだ。というのも、この「大阪周遊パス」、神戸方面へ拡大された拡大版はあるが、京都エリアへ拡大された拡大版がない。さらに各社局ごとの拡大エリアを「大阪基本エリア」を経由する形でつなぐことも出来ない。ならば1日目か最終日に使えばいいじゃないか、という人も多いと思う。それが本来の正しき使い方なのだが、名古屋と現地間の往復移動があり、最終日だけは夕方までしか「大阪周遊パス」が使えない。
つまり、使うなら1日目に使うか、それとも「有効期間中」に使うか、そのいずれかしかない。1日目に使うなら新幹線で新大阪駅に10時ぐらいには着いてないと、実際の行動時間がない。一方、「3dayチケット」の有効期間中に使うなら、宿泊先の選択は慎重にやらないと、フリーきっぷ「以外」に運賃が別途発生してしまう。一度「阪神拡大版」を使うと書いたけれど、明日1日ゆっくりと「JTB私鉄時刻表関西版」を見て考えることにします。

*1:この「不完全」とは、「そのエリアでは多くの交通機関がこのフリーきっぷで利用できるのに、肝心の優待が受けられない」状態を指す。少なくとも洛北、大阪市内中心部及び神戸市内中心部は、優待特典について言うと「不完全エリア」である。

*2:この記事を書いている時点で、未だに改善の気配なし。

*3:「洛北エリア」のところには「曼殊院」の拝観料割引、及び大原「魚山園」の食事代割引しか載っていないはずである。

*4:もう一度言うが、この記事を書いている時点で、この状況は変わっていない

*5:この時の宿泊は二条城近くの「堀川イン」

*6:無理だと分かっているけど、少なくとも7万まではかけないし持ってはいかない。

*7:「神戸市内のスーパーで弁当買って」……なんて話を当日記に書いているかもしれない、マジで。

*8:「リバティおおさか」の大人料金(250円)が25施設中最低と仮定して