テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

平成21酒造年度全国新酒鑑評会の結果、発表!

今日仕事が休みになってしまったので(笑)、ネットに接続して平成21酒造年度全国新酒鑑評会の結果をチェックしてました。で、その結果が10時過ぎに出た。その後、金賞受賞蔵の公式サイトを何箇所かチェックしてみたら、もう早速「金賞受賞しました」と更新されてまして、いやいや、もう発表後2時間足らずで「即更新」ですよ。すごいなぁ。この結果がもし「間違いでしたごめんなさい」てなことになったら……いやいや、それはないか。
それにしても、相変わらず「東高西低」なのかなぁと考え込んでしまった。何で東北の蔵元ってこうも簡単に金賞を取っていけるのかな……。

仙台国税局管内の蔵元の入賞率、なんと約73.9%!

まずは基礎データ。

これを見ると、仙台国税局管内からの出品が169点に対して入賞以上の受賞が125点。しかしそれ以上に点数が出された関東信越国税局管内は、出品が計222点に対して入賞以上の受賞が126点。受賞率が6割を切っている(約56.7%)のです。「原料米が全量山田錦、もしくは山田錦の使用割合が50%を超えて製造した」第?部への出品点数も、そうではない第?部への出品点数も、ともに関東信越国税局管内からの方が圧倒的に多いのにも関わらず、です。ちなみに出品総数の第三位は大阪国税局管内なんだけれど、出品点数114点に対して入賞以上の受賞点数は54点、受賞率は47.3%。名古屋国税局管内にいたっては、出品総数83点に対して、入賞以上の受賞点数はたったの21点。約4分の3が予審で落とされてしまっています。「蓬莱泉」や「国盛」、昨年度は金賞を受賞した「清洲桜」、岐阜だと羽島の「千代菊」や美濃加茂の「御代桜」、あるいは高山の蔵元も出品しているはずなんですが、いずれも予審で落ちた。モンドセレクションで最高金賞を受賞した「宮の雪」も予審で落ちてます。
昨年の同時期にも結果について書いたけれど(http://d.hatena.ne.jp/tetsumogura/20090526)、偶然で金賞も入賞も取れるわけがない。連続受賞なんてなおさらのはず。ところがふたを開けてみると、今年も結果は相変わらずの「東高西低」。何で東北だけがこんなに「金賞」をさらっていけるのか、全くわからない。審査員の味覚が東北地区寄りか、それとも昨年の日記に書いたように、本当に杜氏の技術力の差が出てしまっているのか、よくわからんところがあります。

個人的に気にしていた酒蔵の結果は?

まぁ、愚痴はここまでにしておいて、今回の受賞蔵リストを見て感想を。

愛知県内
神の井酒造:[http
//blogs.dion.ne.jp/hirosugi/](よっしの酒蔵日誌):記事にするネタができたじゃないですか(笑)。途中で一度金賞を逃していたのが何とももったいない。毎年書いている気がしますが、ここの「戦うための酒」は「水みたいにすんなり飲めてしまう」酒です。
丸石醸造:[http
//www.014.co.jp/index.html]:吟醸酒徳川家康」で金賞受賞。直売所「醸庵」の玄関にはきっと今頃、「金賞を受賞しました」旨の張り紙が張り出されているだろう、と。
東春酒造:[http
//www.azumaryu.co.jp/]:守山区瀬古東にある蔵元で、関谷醸造同様、一度飲んでみたいんだけどまだ手を出せずにいる蔵元。名古屋市内のデパートにありそうだけれど……。
勲碧酒造:[http
//www.kunpeki.co.jp/]:昨年は金賞、今年は入賞。しかし名古屋国税局管内の蔵元から出品された酒のうち、約4分の3が予審で落とされる中、決審に進めただけでも「よし」としなければ。
金紋ねのひ
ソニーの創業者を輩出した家系は、酒造りにも秀でているとか?
岐阜・三重県
岩村酒造:[http
//www.torokko.co.jp/]:昨年に続き連続で金賞受賞。さて、ここもたぶん丸石醸造と同じく(以下略)。
株式会社伊勢萬:[http
//www.iseman.co.jp/index.html]:「おかげ横丁」内の小さな蔵元がついに金賞を取ってしまった。今から伊勢に行こうと思う方は、車では絶対に行くな。フリーきっぷを使え。
宮の雪
どうした宮の雪。昨年度は入賞しただろう。このままではモンドセレクション受賞歴が意味を成さなくなるぞ。
その他地域(順不同)
秋田銘醸:[http
//www.ranman.co.jp/ranman/index.php]:「爛漫」と言われると一瞬戸惑う人がいるかもしれない。かつてポスターやCMのモデルに多岐川由美や吉永小百合などを採用して話題となった、「美酒爛漫」の醸造元。本社工場醸造分が金賞を受賞。
株式会社あさ開:[http
//www.asabiraki-net.jp/]:全国で唯一の最多金賞受賞歴を持つ蔵元。公式サイトで調べたら12月31日および1月1日を除く毎日、無料で蔵元の見学が可能で、かつ岩手県交通バスで盛岡駅から行ける事が判明。さていつ行こうか?
鶴之江酒造:[http
//www.d3.dion.ne.jp/~seibo/]:金賞受賞蔵。一度だけ行ったことのある蔵元。試飲がない(出せるだけの量を作っていない)と言われ、結局何も買わずに帰ってきた記憶がある。今思えばもったいない話。
宮泉銘醸:[http
//www.miyaizumi.co.jp/]:醸造蔵そのものを資料館として公開する、という変り種な蔵元。金賞受賞で売り上げアップとなるか? なお、ここには一度だけ来た事があるが、当時そこで買った4号瓶の中身を帰りの新幹線車内で(以下略)。
大洋酒造:[http
//www4.ocn.ne.jp/~taiyobrw/]:新潟・村上の蔵元。「大洋盛」ですわ。余貴美子さんが公共放送系の番組で、結局1升とか2升とか飲み干してしまったその蔵元。余さんと番組スタッフには是非とももう一度(以下略)。
小澤酒造:[http
//www.sawanoi-sake.com/]:入賞では、恥ずかしくって公表できませんか?
泉酒造:[http
//izumisyuzou.seesaa.net/](蔵元ブログ):残念ながら今年も入賞にはいたらず。さて、これは……「醸造研究会」の席上で司牡丹の関係者に会ってもらった方がいいのか、それとも実家に一度帰ってもらうか……。
岩崎酒造:[http
//www.fukumusume.jp/]:萩市の蔵元。ここにも訪れたことがある。今年は前回と同じく入賞。そつなく飲みやすかった、という印象。
司牡丹酒造:[http
//blog.livedoor.jp/tsukasabotan/](社長の公式ブログ):やっぱり司牡丹。一度買って飲んでみたいものだなぁ。
瑞鷹:[http
//www.zuiyo.co.jp/]:熊本市川尻にある酒造場。2009年夏の「九州行き」で、訪れたかったと書いた蔵元。ところで、新酒鑑評会で「銀のエンゼル5枚で金のエンゼル1枚」はいくらなんでも無理。

最後に

これから先、旅行に関しては福岡行き(周遊きっぷ福岡ゾーン)と山口行き(周遊きっぷ萩・秋芳・津和野ゾーン)、南東北行き(青春18きっぷ会津ぐるっとカード)をまず先に済ませてから、架け替えが終わるだろう餘部鉄橋(+島根方面)、そして関東方面と手をつけたい、一応予定ではいます。なんで、またもや「酒関連」のネタが当ブログに増えるかとは思いますが、しばらくお付き合いの程を。
ところでGW中の旅行について、そのダイジェスト版が4月30日と5月1日分しか公開されていないのだけれど、まあそれはそのうちにやるってことで。