テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

今月は行ければ3つ

タダ酒飲むのに3000円も使うのは、単なる「飲兵衛」

2月に入った。2月から4月にかけて、東海地方の酒造会社でも「蔵開き」が行われる。
実は3月には車検が控えているため、蔵開きをする全部の蔵元には行けない。だけどいつも行っている勲碧酒造と神の井酒造、以前行った千代菊株式会社以外に、あともう一軒だけ何とか回っておきたい。そんな時、駅で配布されていた名鉄沿線おでかけマガジン「Wind」2009年2月号に、名鉄沿線の酒蔵とその場所が書いてあった。しかもご丁寧に、蔵元が酒蔵見学可能かどうかや、2月から3月にかけて蔵開きをする蔵元のこともしっかりと! よくこの特集を組んでくれた、ありがとう名鉄


そんなわけで本日動くことにした。天候は快晴、EeePCは満充電、必要な装備も揃えて、今回は前回行った千代菊株式会社に加え、新たに岡崎の「丸石醸造」へ行くことにした。千代菊株式会社と丸石醸造は2月7・8日の2日間に渡って酒蔵開きを開催する。が、千代菊株式会社のよりも丸石醸造の酒蔵公開が時間的に早く終わるため(丸石醸造は15時30分まで、千代菊株式会社は16時まで)、先に丸石醸造に行かねばならぬ。もちろん、2つを1日で(できれば)回るので、「まる乗り1Dayフリーきっぷ(大人用3000円)」は必須だと判断した。まぁ、そんな馬鹿高いフリーきっぷを買ってまで酒蔵巡りしようって人はまず私だけだ。うわ、すげーぞ俺。
(あと、今月末に神の井酒造、3月は外してw、4月に勲碧酒造と行けば、まぁ今年は十分でしょ。)


あとそれと……もう1週ほど早めに案内はがきを送ってください>関係者。

丸石醸造(「長誉」蔵元)

東岡崎駅に到着後、改札を出てすぐに「岡崎観光案内所」に飛び込んだ。丸石醸造への道順が全く分からなかったからだ。係員に聞いて、徒歩よりバスの方が早いと判断、すぐに東岡崎駅北口バスターミナル2番乗り場へ向かった。乗車したのは美合経由東岡崎駅行き循環バス(名鉄バス)。東岡崎駅前発11時45分、中町バス停到着は11時58分。ところが中町バス停に着いたのはいいが、どこにあるのか全く分からない。うろうろしていると、同じ案内所にいた女性がバス停でバスから降りてきて、「今蔵元らしき建物が見えたから」と教えてくださった。この場をもってお礼を申し上げます。ありがとうございます!
東岡崎駅前から乗車して中町バス停で降りた場合、酒蔵のある方へ「戻る」形になる。交差点の横断歩道を渡り、というかいきなり車道を横断しw、広い通りから一本裏の路地へ。もう覚えたので、今度来る時には迷わない! 絶対……たぶん。蔵は外壁が茶色系に塗られており、東岡崎駅方向からバスで来た場合、向かって左を見ると一瞬だけ見える、はず。
ここでは「酒まんじゅう(1パック5個入り500円)」と「超特撰生原酒(720ml入り一本1000円)を買った。「超特撰生原酒」は酒造好適米「雄町」を50%まで磨いて仕込んだ酒で、醸造アルコールを添加していることから普通酒の扱いになるそうだ。ただ、それなりに磨いているだけあってかなりいい香りがする。このギャップは癖になりそうな感じ。


さて、ここは私が行ったことのあるどの酒蔵よりもやることが派手だ。工場公開(冬の酒蔵祭りのみ)どころか、振舞い酒もやっている(中身は当たり前だが普通酒)とは意外だった。振舞い酒については蔵元関係者から「今年が初めて」という話を聞いた。確かに「高山の酒蔵」は「冬の酒蔵公開」という形で例年行っていて、東海地方では地元のTV局もローカルニュースで報道するほど有名だ。岩村酒造が「蔵開き」をやっているとは知らなかったが。いや、その件は他に放り投げておいてw、愛知県内の蔵元で「普通酒の振舞い酒」なんてやっていたかな、と思う。だから今年来た人は「まさか」って思っただろう。蔵元として元が取れるかどうかはともかく、ここまでやれば地元愛知県にこんな酒蔵があるんだよ、という「イメージ付け」には十分だろう。だいたい、ここは全国新酒鑑評会金賞受賞蔵元でもある。地元のケーブルテレビ局も取材に来ていたし、まぁ、大したもんだよ、この不況の中で、と褒めます。
なお、無料配布している「長誉ニュース」を見たところ、2月14日(土曜)には「創業320年前年祭」として特別販売品の提供を、4月12日(日曜)には「長誉春祭り」を開くそうだ。このイベント間隔、何か江南の「勲碧酒造」を思わせる感じだが……。


そういえば昼食を取るの忘れた、と思ってブースへ行くと、みたらし団子は売り切れとの事。「振舞い酒付き・甘酒無料」ではそりゃあ売り切れるのも早かろう。焼きそばが出来上がるのを待ち、200円払って食ってから、前回行った千代菊株式会社へ行こう。着くのは2時過ぎ、まさか3時? 限定醸造酒はもうなくなっているかもorz。


*丸石醸造ホームページ:http://www.014.co.jp/(014……このアドレス回避、うまい!)
岩村醸造ホームページ:http://www.torokko.co.jp/(3月1日までの日曜・祝日に酒蔵公開あり。行ってみようかな、久しぶりに。)

千代菊株式会社

踏切支障のため若干羽島市役所駅への到着が遅れた。時間は15時を過ぎている。酒蔵公開は16時までで、売り切れていないかどうか心配だった。駅改札口を出て左へ、踏切に繋がる通りを右へ向かい、途中で引き返した。商店街の中を抜けるんだった。
踏切を渡り、公園も通り過ぎる。すぐに商店街が見えてきた。ここを左折だ。中を歩くと酒瓶を持って帰る人の姿がある。ギリギリか。千代菊株式会社には15時11分ごろ到着した。酒飲んで走ると結構つらいのよ。
今回の酒蔵公開限定酒である「純米生原酒」と「蔵出し生原酒(普通酒)」はまだあった。今回はどちらか一方と決めていたので、安い「蔵出し生原酒」を買い求めた。720ml入り一本1100円。これに前回も購入した「吟醸酒酒粕」と、今回はお試し的に「純米吟醸酒」の小瓶を一本買い求めた。


15時に行ったがまだまだ来場者は多かった。何かのウォーキングついでに来ている人もいるようだった。臨時販売ブースの社員(?)に聞くと、昨日は800人ほどの来場者がいたとのことで、固定客がかなりいると私は判断する。といっても、丸石醸造のあの状況を見たら……それほど変わらんだろと私は勝手に予想する。臨時販売ブースでは「蔵出し生原酒」だけ試飲した。まぁ、値段相応だなといった感じ。好む人は好むが、分かる人には分かってしまう。是非とも全国新酒鑑評会で金賞を受賞して、もう一度名を上げてほしいものだ。難しいけどな。
ここの蔵元の酒が果たして本当に値段相応かどうかは、これを見ている皆さんの五感にお任せする。

この記事の最後に

相当酔った中での記事執筆である。
まだ意識が朦朧としないうちにww、今回巡った蔵元のホームページアドレスだけ書いておく。
*丸石醸造http://www.014.co.jp/
*千代菊:http://www.chiyogiku.co.jp/
*千代菊公式ブログ:http://ameblo.jp/sake-chiyogiku/
是非とも来年は皆さんの方で、各酒蔵の出す酒がうまいかまずいか判断を下してほしい。私としては、これ以上はノーコメント。


*追記(2013年4月9日)
千代菊のその後については皆さんもご存知の通り。