テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「京阪京津線山科〜四宮間の線路を一部の地元住民が『抜け道』に」……本当に今更のことか?

 京都市山科区の京阪京津線山科−四宮間で、「抜け道」として住民らが線路内を歩くケースが相次いでいる。道路を通るより約100メートル短縮できるとし、「違法だと分かっているが、突っ切った方が早い」と釈明する住民もいる。山科署は鉄道営業法違反容疑で警戒を強化し、注意を呼び掛けている。
抜け道?線路侵入絶対ダメ 京阪・山科−四宮駅間 : 京都新聞 抜け道?線路侵入絶対ダメ 京阪・山科−四宮駅間 : 京都新聞 抜け道?線路侵入絶対ダメ 京阪・山科−四宮駅間 : 京都新聞 このエントリーをはてなブックマークに追加

京都新聞のこの記事を読んだ。こんなことをすればとんでもないことになる。

  1. 線路上を走行する列車と接触し、怪我もしくは最悪の場合死亡する。
  2. 鉄道営業法*1第三十七条違反である。
  3. 線路内を歩いた影響で列車のダイヤに乱れが生じた場合、鉄道会社から多額の損害賠償を求められる事がある。

と、時間の短縮以上のデメリットが多すぎるのだ。それでもやる住民がいるということは、何か大きな理由がある。早速GoogleMapで該当する地域を探してみた。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82/@34.991803,135.8203234,17z/data=!4m2!3m1!1s0x6001a8d6cd3cc3f1:0xc0961d366bbb1d3d
ああ、なるほどなと思った。京阪山科駅〜京阪四宮駅間のうち、同区間の北側地域は東海道本線と同区間に挟まれており、しかも地域内の道路は鍵型に曲がりくねっている。北側地域において山科方面もしくは四宮方面に行こうとしたら、踏切を越えて南に約五十メートル歩き、旧三条通(もしくは旧東海道)に出るしかない。
しかしだからと言って線路内を鉄道会社に無断で通行することは許されない。
昨今、一部の馬鹿な心無い撮影者が

  • 線路沿線の私有地に無断で立ち入る
  • 遮断竿が降りている踏切やホームから身を乗り出して撮影する
  • 運行中の列車に向かってフラッシュを炊く

などして、鉄道会社の係員から注意を受ける事例が目立つ。うん、一部住民がやってることはこれとあんまり変わらないんですが、その辺どうなんですかね?
いや、そもそもこの「一部住民による京阪京津線線路の『抜け道』利用」って、本当に今更? もっと前から常習的に行われていた気がする。今はまだ事故が起きていないとは言うけど、起きてからでは遅すぎる。私はこれを機に、歩行者専用歩道を整備すべきと思うのだが、今度は土地収用とかで揉めそうだよな……などといらんことを書いたところで本日付記事はお開き。
ところで熱田神宮の例祭(熱田まつり・尚武祭)が今週金曜に行われます。
当日大雨になることを期待します。え、なぜかって? そりゃあね(以下省略)。

*1:明治三十三年三月十六日法律第六十五号:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/M33/M33HO065.html