テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「Youtubeで稼ぐ」だなんて、山本一郎氏が指摘せずとも「幻想」に決まっている

Yahoo! Japan」トップページを覗いてみたら、『YouTuberが儲からなくて大変らしいですね』なるタイトルが出ていて、
「いや、今更それを」と思いつつ、見事に全文読んでしまいました。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150119-00042372/
Youtube動画広告レート切り下げ」の噂に、個人投資家として何か考えるところがあったのだと思います。
うん、いっそのこと「『今からYoutube動画で儲けようとしても無駄』」って言って欲しかったわ。
ちょっと長くなりますがお付き合いいただけると嬉しいです。

そもそも「アフィリエイト」で儲けられるのはほんの一握り

Youtubeの動画収益化システムは「Google AdSense」を使っています。要はその動画に最適化された(とされる)広告を表示させ、一定秒数以上再生されると発生する広告収入の一部を、動画の作成者に還元するという仕組みです。これはまどろっこしい説明抜きに「アフィリエイトプログラム」です。この「アフィリエイトプログラム」、儲けられる人はほんの一握り。
まず一つ目。更新頻度が高くないといけない。次々に新しい動画を公開しないといけない。目立たないものがすぐ忘れ去られてしまうのは、インターネット世界に限った話じゃない。
そして二つ目。他の人より早くレビューを公開しないといけない。まだあまり紹介されていない商品を、他の人より早く紹介することが重要なんです。いい例がジェットダイスケ氏のコルグelectribe MUSIC PRODUCTION STATION」レビュー動画です(詳細はコルグ公式サイトの製品紹介)。大手楽器店の一つである島村楽器ではこの商品は11月8日の発売でした。ところがこれのレビュー動画をジェットダイスケ氏は11月10日に公開している。このぐらい早くないとダメって訳です。あ、「二番煎じ・三番煎じは通用しない」のは当然の話ですよ。
最後に三つ目。見てくれる人と広告のターゲット層が合わないと収益に繋がらない。ブログのアフィリエイトもそうで、自分のブログを見ている客層に合った広告を提示しないと、その広告を見てもらえない。主婦層向けのお料理ブログに車の広告載せても「ダメよ〜ダメダメっ」って事です。
この三つを実行できる人ってどれだけいるんでしょう? うん、たいていの人はそこまで出来ない。だから「アフィリエイト」で儲けられる人はほんの一握り。
以上、アフィリエイトを一切やっていない者からの忠告でした。おい。

アフィリエイト」は「投機」によく似てる……というかやり方は一緒

思い出すのはNHK出版『マネー革命』第一巻で、ジム・ロジャーズが取材班に語った言葉。今手元に現物がないので詳しくは書けませんが、確か「他の人より先に投資して、みんなが投資した頃にさっさと売り抜けるべき」旨の発言をしていたと覚えています。間違ってたらごめんなさい。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00842162007
アフィリエイトも似たようなもんですよね。他の人がまだ紹介していない商品を先に紹介し、みんなが追従する頃にはもう次の商品の紹介をしている。同じ商品の紹介はシリーズ動画として制作しない限り、二度三度としない。HIKAKIN氏もジェットダイスケ氏も、それから同じ商品レビュー動画でおなじみの瀬戸弘司氏も、共通してそういうことをしている。この人のチャンネルを見れば新商品のレビューをいち早く見る事ができる。だから集客できる。投稿動画本数数百本とか数千本とかいう数は、まさにその繰り返しの結果なんです。それを今からやって同じ様に収益を上げる事ができると思うかね? もう先駆者がいるんだよ、何人も!

だから山本氏に対しては「もっと早めに書いて警告しとけよ」と言いたいです。などと書いたところで本日付記事はおしまい。ご視聴ありがとうございました。ってそれは違う。ああ、オチを見つけちゃった。
「そんなオチを付けるお前も同罪」ってか。