テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

リコールを甘く見てると痛い目に遭う

私が乗っている車は平成○○年式のミニカである。そのミニカが昨年12月、リコール対象車種になった。エンジンのクランクシャフト周囲からオイルが漏れ出す可能性があり、また実際にオイルが漏れ出す事例が報告されているというのだ。

当社は本日、当社製軽自動車エンジンのオイル漏れ不具合に関し、対象車の生産期間を拡大する追加リコールを届け出ました。本件不具合に関しましては、平成22年(2010年)11月から平成24年(2012年)3月にかけ、3回にわたりリコールを届け出ており、今回で4回目となります。
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2012/news/detailcc19.html

原因はクランクシャフトとエンジンケースの隙間を塞ぐクランクシャフトオイルシール(以降、「オイルシール」)の加工精度不足、及びエンジンケースへの圧入不足と説明されている。このオイルシールは金属製のリングに合成ゴムを焼き付けた(分かり易く言うなら引っ付けた)部品なのだが、このリングがケースから飛び出してシャフトとケースの間に隙間ができ、そこからオイルが漏れ出すというのである。三菱自動車公式サイトに掲載された詳細図(http://www.mitsubishi-motors.com/content/dam/com/pressrelease_jp/2012/12/20121219-01_2.pdf)を見つつーの、そりゃないわと思いつつーの、さすがに平成○○年式のミニカは関係ないかと安易に考えていた。そしたら来たのである、リコールの通知が。いつ行くよ? そりゃ仕事探してからでしょ。というわけで9ケ月もほったらかしにした挙句、何度も通知が来て、そして11日、ようやく重い腰を上げました。最近出たエアインテークダクトの固定ピン交換(これまたリコールw)と同時に作業してもらうため、持って行きましたよ、三菱の店に。


5時間後、改めて引き取りに行って分かったこと。
オイルシールからオイルが滲み出ていました」
「ええっ、何じゃそりゃあ!」
走行距離が5万キロに達しないのにオイルシールの劣化は考えにくい。はっはっはー、俺の愛車のエンジンもやばかったわ。
……って馬鹿か俺は!


部品を作っているのはロボットとは限らない。元々某大手自動車メーカーのひ孫請け会社に勤めていたからよくわかる。人が一個ずつプレス機や溶接機にかけて製造している場合だってある(中小企業が下請けで作る場合は特に多い)。そうすると加工精度にどうしてもばらつきが出る。だから不具合が出るのは当然と考えないといけない。故にリコール情報は「他人事」と思っちゃいけない。いつ、どの製品で出るか分からない。実際、そうだから。今度はダイハツ製軽自動車に対してリコールが出ているから!

 ムーヴやミラ、エッセなど軽乗用車11車種がエンジンの不具合でエンストする恐れがあるとして、ダイハツ工業は11日、同社としては過去最多となる計89万1525台(平成17年11月〜22年6月生産)のリコールを国土交通省に届けた。

 国交省によると、エンジンの回転状況を検知し点火のタイミングを信号で知らせるセンサーに不具合があり、点火装置に信号が伝わらず、エンジンが停止したり、始動しなくなったりする恐れがある。走行中の振動で、配線が切れるのが原因という。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130911/crm13091116570013-n1.htm


センサーの配線が走行中の振動で切れる、ってそりゃ設計ミスだろおい……と締めくくったところで、この記事を11日付けに押し込んでとりあえずはお開き。ところで名鉄が同社名古屋駅中央改集札口前の柱を使って、デジタルサイネージを活用した広告を展開するそうです*1。うん、それ半年早かったら今週末開催される「大ぽぷかる展」の実行委員会が目をつけてただろうねぇ。惜しい、実に惜しい。