テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

名鉄、遂に「萌えキャラ」とタイアップ。しかも相手は「知多娘。」

ちょっと書く時期を逃してしまったんですが、トミーテックの「鉄道むすめ+PLUS02」で、静岡の大井川鐵道からキャラクター「井川ちしろ」が登場します。「+PLUS02」3体の発売そのものは3月発売から4月発売へと遅れるらしいですが。製品の話はさておき、「井川ちしろ」のキャラクター紹介ページを見ていてふと思い出したのが、「大井川鐵道名鉄グループの子会社」だったこと。同じグループに属する名古屋鉄道本体は未だに萌えキャラには手を出してませんからね。でも大手私鉄会社である東武鉄道西武鉄道も手を出したのだし、もうそろそろ名鉄が落ちてもおかしくないんだけど……という内容で記事を書こうと思っていたら、とっくの昔に落城していました。しかも攻め落としたのはあの「知多娘。」……。ああ、彼女たちの背中が遠くにかすんで(以下略)。

 名鉄常滑河和線 太田川駅東側ロータリーが完成する2012年3月24日(土)より、知多半島名鉄12駅において「知多娘。」キャラクターをデザインした観光カード(全12種)をプレゼントいたします。
「名鉄×知多娘。名鉄で知多半島に行こッ!」名鉄公式サイト「おすすめ企画・商品」より転載)
ニュースリリースPDFファイルのダウンロード先:http://www.meitetsu.co.jp/ICSFiles/afieldfile/2012/03/15/120315chitamusume.pdf

知多娘。」が名鉄というステージをぶち壊す上で踊るところをもっと見てみたい

 それはさておき、以前から「知多娘。」各キャラクターの設定を見て、ちょっと気になっていた点がありました。それは知多みるくを除いて特定の組織名が設定の何処にも出て来ないこと。しかし知多地域の広域観光をPRするという彼女たちの活動目的から考えると、特定の組織の名前は出せないはずなんですよね。出したらその組織の宣伝活動をすることに繋がるから。逆に言うと、特定の組織の名前が出て来ないことで、一つの組織の宣伝活動に「のみ」利用される可能性が少なくなる。「特定の企業の宣伝活動」という大人の事情がない彼女たちなら、設定と矛盾しない限りどの組織とタイアップしてもおかしくはない。タイアップ、すなわち彼女たちからすれば「物語」が作られるということ。
 2011年9月9日付「「萌えキャラ」の波はロープウェイにも - 鉄道旅行とは、巡ること」で、萌えキャラとのタイアップは「マンガや小説の作り方に非常に似ている」と書きました。キャラクターの設定がつまらないものだったら物語をいくら面白くしてもつまらない。逆に物語が退屈な内容ならキャラクターの魅力を活かしきれない。キャラクターの魅力を活かしたければ「魅力的な物語を作れ」と。キャラクターと物語の両方が魅力的でなければつまらないものに終わる。今回のタイアップはいわば「新たな物語が一つできた」ということになります。この物語が人気を博すれば次の物語が紡がれる。そうでなければ終わり。今後の行方がどうなるか非常に気になります。「知多娘。」と名鉄のタイアップ企画は、双方の公式サイトをチェックしてちょっと追ってみようと思います。
 「「鉄道むすめ」シリーズの制服選定は「買い手市場」? - 鉄道旅行とは、巡ること」で、「知多みるくに女性車掌の制服を着させる」と冗談のつもりで書いたのだけれど、約2年半越しで本当に知多みるく名鉄の制服を着ることになるとは。もっとも、スペシャルカードの中で着用しているのは車掌の制服ではないようだけれど。まぁそれはともかく、新たなステージを手に入れたね、おめでとう。では名鉄というステージを思う存分破壊しまくってきなさい。いや、破壊したら踊れないじゃないかバカヤロウ。