テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

最後の吊り掛け駆動式電車、名鉄瀬戸線6750系6756編成を追って右往左往

フリーきっぷ復活で豊川表参道商店街に客は来るか?(2月初旬の様子) - 鉄道旅行とは、巡ることでも書いた、2月5日の行動の件なのだけれど、実は「いなり寿司食べ比べ! 豊川1DAYフリーきっぷ」で豊川稲荷まで行った後、名鉄瀬戸線栄町駅へと「引き返して」いたんです。理由は他の「同業者」と同じで、名鉄瀬戸線に最後まで残っていた吊り掛け式電車、6750系2編成が3月末までに完全引退するから。そのうちの6756編成は2月20日に「さよなら運転」をするから、2編成とも撮影できるのはおそらくこれが「最後」だろうと、なので瀬戸線栄町駅に向かったのだけれど……。

栄町駅ににはどちらの編成も「姿」がなく、仕方がないのでとりあえず尾張旭駅まで行ってみることにした。すると折り返し線に6750系6751編成がいたんです。ちょうど栄町行きとして折り返し運用が始まる時で、案の定「同業者」が一人だけいましたよ。で、ふと思った。もう一方の6756編成はどこだ?
そんなわけで、今度は6750系6756編成を探し回ることに……。

大曽根駅まで行って、引き返して……。

外観の撮影に夢中になっていると発車ベルが鳴り、6751編成は栄町方向へ出発してしまった。でも慌てない。次の列車で栄町駅方向へ行き、適当な駅で待てばどちらかが来るはずだから。
この路線は列車の運用がかなり分かりやすい路線なんです。というのも、

  • 複線なのに全駅に待避線がない。
  • 車庫は尾張旭駅の一箇所だけ。
  • 栄町駅は行き止まりのホーム二つのみ。

だから、栄町駅へ向けてさっき出発した6751編成は、栄町駅のホームにそのまま留置されない限り、折り返してくるはずだ、と。栄町駅に2編成とも留置されるはずはないので、どちらかが必ず折り返してくる。そう考えて、とりあえず次の準急栄町行きに乗り込んだ。そして時間を見て大曽根駅で列車を降り、ホーム上で何本か列車をやり過ごすと、ビンゴ! 戻ってきたんですよ。当然乗ります。

ああ、内部は見事に昭和年代の香り。そして音はあの7000系よりも更に大きく、響く。いやぁ、どうしよう。思わず車内を撮影してしまった。そんなことをしていると、ふと窓の外を似たような「車内」が通り過ぎる。あれはもしかして……?

会えなきゃ会えないで諦めるしかないと思い、終点の尾張瀬戸駅まで乗車。一旦駅の外に出て、そして相変わらず駅前は車ばかりしかいないことを確認して(瀬戸市民の皆さん、もう少し考えましょうよ)、折り返し運用の途に就く6751編成に乗車しましたよ。尾張瀬戸駅発車時の乗車率は数パーセント。でも乗客がほとんどいないおかげで車内は撮り放題w。久しぶりだ、ここまで車内を撮影したのって。




結局この列車で栄町駅まで行くと、追っていた6756編成がホームに留置されていました。そしてそれをまるで予測していたかのように、一眼レフカメラを持った「同業者」がホーム上で撮影をしていました。今ここにいるってことは、当然6756編成に乗ってきたな……。

6756編成の外観を見て、先に「引退」する理由が何となく分かった。


栄町駅に到着後、6756編成をよく見てみます。こっちが先に引退するのはなぜだと思ったのだけれど、概観を見てなんとなく分かった。もうぼろぼろなんですよ。

明らかに粘着シートか何かで補修してあるんです。そこまでして持たせていたんですよ。逆に言うと、旧型車両を早急に置き換える必要がないほど瀬戸線って利用率が低い、旅客輸送人キロが低いってことです。全線通して乗っても短距離である上、終点の尾張瀬戸駅まで乗る乗客が朝と夕のみに集中しているからでしょう。でもこれを致し方ないとするのは早計。だって名古屋の中心地、栄まで直通する唯一の路線ですよ? もっと利用率が上がらないと……いやいや、それはないか。


うだうだ言っても仕方がない。残る一編成で瀬戸市尾張旭市が何か「関連イベント」をやったら面白いことになるだろうと思うのだけれど、それは私の単なる妄想だと片付けて今回の話はおしまい。え、何でこんなに間が開いたのかって? いや、だってmasanori2000GTさんが「最後の吊り掛け6750系 さよなら運転 - まさのりのパノラマな日々×☆☆☆」として書いておられるから、もはや書く意味がないと(以下略)。