テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

名鉄蒲郡線:蒲郡駅ホームから名鉄蒲郡線蒲郡駅ホームを眺めてみれば

最近購入した「鉄道ダイヤ情報」の「DJフォトコンテスト」で、今後のテーマとして「ローカル線旅情」なんてのがあって、それで思い出したのが名鉄蒲郡線。今どんな現状なのかなと思ってとりあえずJR蒲郡駅まで行ってみることにした。もちろん、今回の話は「ローカル線旅情」とは全く関係がない。
17時??分、降り立って名鉄蒲郡線蒲郡駅のホームを見る。吉良吉田行き普通がホームに停車中だ。しかし乗客はあまりいない様子。しばらく蒲郡駅ホームでホワイトバランスと露出補正設定の練習を兼ねて撮影をして、そして一旦蒲郡駅改札口を出てコンコースの様子を撮影した。

雨だからか、客が少ない。いや、雨だからこそ客が少ない。いや、そうじゃない! この日は「形原ひなまつりロード」の開催期間中じゃないか(「形原ひなまつりロード」は平成22年2月27日から同4月4日まで開催)。来た時刻が遅すぎたからか?

それとも暗くなったせい? いや……そんなもんじゃない。これは、その、だ。

どうしちゃった、この現状は……。


蒲郡駅ホームから停車中の普通電車の先頭越しに撮影してみた。露出補正に失敗して車内が明るく飛んでしまっているが、まぁかろうじて雰囲気は分かるだろうか? 明らかに乗ってない。時間は18時過ぎ、いくら日曜日とはいえ、あまりにもこれは……酷い。
蒲郡市では既に「市民まるごと赤い電車応援団」なる組織が結成され、乗客増加に向けて動き出している。このことは過去の記事でもお伝えした。実は他の市町でも取り組みは始まっている。例として蒲郡市吉良町各公式サイトにある「取り組み」関連のページを上げておく。

しかし今日見たあの列車の乗車人数から、「取り組み」関連のイベントがない日は全くダメと予測できる。当たってほしくない予測だが。だいたい、いくら沿線でイベントをやっても実際に乗車に繋がらなければ意味がない。蒲郡市公式サイトの「名鉄西尾・蒲郡線利用促進」というページに記載された、実際にこの運動がきっかけで名鉄西尾・蒲郡線を利用した人数を書き出してみたら、ほとんど「焼け石に水」なんだよな。

掲載日付(利用日ではない!) 利用団体もしくはイベント(目的) 人数
平成21年7月17日 蒲郡あけぼの幼稚園(愛知こどもの国でキャンプ) 幼稚園児85名+先生16名
平成21年7月26日 形原むつみ子ども会(愛知こどもの国でデイキャンプ 小学生53明+親17名
平成21年11月12日 蒲郡市老人クラブ(「ラジオ体操の集い」開催) 100名
平成22年2月8日(イベント開催は2月6・7日) 第29回農林水産まつり 2日間で約300名

上記以外に、蒲郡市子ども会連絡協議会が主催する「青空まつり」の開催に伴い、沿線市町(西尾市幡豆町吉良町)の子ども会に参加を呼びかけた件(平成21年10月25日掲載)、蒲郡あけぼの幼稚園が作品展において「赤い電車応援コーナー」を設置した件(平成22年2月15日掲載)、そして「三河湾健康マラソン」(平成22年2月15日掲載)でも、蒲郡線西尾線の利用があったと書かれている。しかし、それらを考慮しても残念ながら名鉄が提示する「路線維持のための最低輸送密度(旧国鉄の事例では4000人/日)」に全く届いていないことが分かる。
違う。イベントじゃない。根本的なところ突かなきゃ。

沿線全市町民に「車に一生乗り続けてられると思うか」と突きつけなきゃダメだ。

そうじゃない。この路線がなくなったら、吉良町西尾市幡豆町蒲郡市の「横のつながり」はどうなるの、と。
移動手段は一生涯「車」で通せるか、と。
そこを言わないと話にならない。
イベントを開くのはそれはそれで起爆剤になるだろう。
しかし、そもそも沿線在住の市町民の多くがどのくらい車に頼っているか、そこから始めないとたぶん問題は解決しないと思う。恐らく隣町への移動も車で行っている人が多いだろう。
車はあくまでも補助的に使うべきである。
車は短距離かつ荷物が多いときに使うべきである。
遠距離の「旅行」こそ絶対に名鉄西尾線蒲郡線を一区間でも利用して、利用実績を作って、その上で「短距離でも乗車する人いるんだから」と名鉄に抗議するべきである。
……と思いっきり某駅近くのFreeSpotが使えるアクセスポイントから今日の日記を更新してお開き。Lemon Hart一杯で1時間も居座ってごめんね。店の宣伝をそっと。


Happy Hourを30分だけ延長してください>店の関係者