テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「SUNQパス」で九州一巡り

まずは

福岡及び山口での豪雨災害に際し、亡くなられた方に対してご冥福をお祈りすると共に、被害地の一刻も早い復旧を願う。

で、そんなことがあった場所へお前は行くのかオイ。

北海道へ行こうと思ったが、http://d.hatena.ne.jp/tabimogura/20090731/で語った通り、金と時間がかかるのでやめた。今回の目的地は九州南部である。
・・・豪雨災害があったのにも関わらず?
それも「SUNQパス全九州版4日間用」で。
「高速道路1000円」が多大な負の影響を及ぼしている上、九州自動車道大宰府IC〜福岡IC間通行止め」なのに?

いやいや、それ以前に今年はボーナスゼロ。北海道行きなんてとてもじゃないけど出来ない。一方で、今年の休みは1週間以上ある。家でごろごろ寝てるか、いや、バイトに出た方がいいだろう・・・などと考えていて、ふと思い出したのが「SUNQパス全九州版」4日間用の存在だった。一度でいいから使ってみたかったフリーきっぷ。これを使えば九州島内南部4県一巡り*1も可能だ。こんなことが出来る機会、今後巡ってくるかどうかは現時点で全く不透明。ならば貯金を少し取り崩してやってみるか、と。

SUNQパス」公式サイト http://www.sunqpass.jp/

で、空席照会をhttp://www.rakubus.jp/m/からやってみたところ、8日以降の名古屋初九州行き夜行便がだいぶ埋まっていることが分かった。しまった、もっと早めに予定を組むべきだったorz。実はこのきっぷの規則をうまく使うと、

  • 7日発、8日から利用開始、11日の夜行バスで福岡もしくは大分に戻り、12日のバスで福岡もしくは大分から名古屋に帰る

という行程が組めるのだが……少し考えなくてはならない。

やるならこのきっぷの能力を最大限に活用すべきだが……。

SUNQパス全九州版」の「仕様」については上記サイトを参照のこと。ここでは簡単に挙げておく。

  1. SUNQパス加盟事業者のほぼ99%以上の路線に乗れる。乗れないのは九州島内〜本州・四国の高速バス、定期観光バス、会員制のバス、SUNQパス運営委員会に参加していない会社のバス、及び長崎〜宮崎線(ブルーロマン号)だけ。乗車可能なバスにはステッカーが張ってある。
  2. 北部九州版の場合、宮崎・鹿児島発着の高速バス・路線バスが基本的に使えない*2が、全九州版ではこの縛りはない。
  3. 例え予約制のバスであっても予約さえ取れれば乗れる。予約の必要がないバスでは(ある場合は整理券を取り)降車時に日付面を見せるだけ。
  4. このパスにおける「利用期間上の1日」は3時〜26時59分。24時〜26時までの間に乗車・降車した場合、暦日の前日に利用したものと見なす。
  5. 九州島内の夜行バス「福岡〜鹿児島・福岡〜宮崎・大分〜鹿児島各線」の利用日は始発地の乗車日とする。
  6. 4日間用(3日間用)の最終日に九州島内発着の夜行バスを利用した場合、その便の到着まで利用できる。これと3および4の規則により、九州島内発着の夜行バスは予約さえ取れれば乗車でき、例え乗車が有効期間の最終日であっても追加料金は発生しない。

最後のがものすごく大きい。福岡〜宮崎間夜行バス「フェニックス号」の夜行便は運行休止となっているが(現時点で)、それ以外の2路線はまだ夜行便が残っている。そして鹿児島〜福岡線と福岡〜名古屋線、鹿児島〜大分線と大分〜名古屋線をそれぞれ乗り継いでいけば、九州島内滞在実質5日というすばらしい行程を組むこともできる。が、名古屋方面行きの復路便が確保できない以上、この行程は無理だ*3
でも普通に現地で3泊して……は何かもったいない。一ひねりしたいよなぁ、と「楽バス」高速バス予約サイトで空席を調べていたら、8日大分発鹿児島行きの夜行バスが「空席あり」との情報が出た。翌9日の夜行便も空席あり。一方、福岡発鹿児島行き夜行便は8日が満席で、9日ならある。10日は満席。ちょっとだけ考えて、以下のような行程を作ってみた。今のところいずれも満席ではない。

行程

#第0日目
名古屋21:00(どんたく号)8:00博多駅交通センター

#第1日目
博多駅交通センター13:01(とよのくに号)15:32大分(トキハ前)
大分(トキハ前)23:05(トロピカル号)6:30鹿児島本港6:45(桜島フェリー)7:00桜島

#第2日目
桜島観光〜戻り・鹿児島市内観光
鹿児島中央駅前16:31(はまゆう号)19:22宮崎駅前バスセンター 〜宮崎・泊

#第3日目
宮崎駅10:27(なんぷう号)13:41熊本交通センター 〜熊本市内観光・泊

#第4日目
熊本交通センター9:10(りんどう号)12:23長崎駅前 〜長崎
長崎市内観光〜
長崎駅前14:45(九州号)17:01天神バスセンター
天神バスセンター20:30(どんたく号)7:40名古屋


佐賀県だけ行けない(^ ^;)意図してやっているわけではないぞ。1日目の「はまゆう号」は2本くらい繰り上げられるかもしれない。3日目の「りんどう号」は、本来なら島原外港熊本港間のフェリーをつかうべきところを、島原外港からのバス便が少ないためにこのような形とした。島原外港から長崎駅まで直通するバスの便がないのだ。

とにかく、九州島内から中部方面へ向かう夜行バスは、いずれも12日よりほぼ満席となっている。福岡発のどんたく号だけ12日に空きがあるが、今度は11日鹿児島発福岡行きの夜行バスが満席。「SUNQパス」の利用開始日を9日にずらし、西鉄バスが発行する「北九州都市圏1日フリー乗車券」を購入して北九州地区を回る、という行程も作れるが……それをやるなら関門海峡花火大会のある8月13日に宿泊すべきだよなぁ。

まぁ、そんなわけで、7日と11日の「どんたく号」往復は押さえるけれど、それ以外のことはまだこれから。桜島には行くけれどね。

追記(2009年8月4日)

何かいまいちな内容だよなぁ、と思ってもう一回計画を見てみたら、鹿児島と熊本での観光には十分な時間を割いているものの、大分と宮崎での観光には十分な時間を割いていないことが判明した。昨日の夜、交通新聞社発行の「高速バス時刻表」を見ながら考えて、長崎・佐賀・福岡での観光を外し、4県内の観光に絞るべきだと判断した。通る経路も組みなおす。でも「大分〜鹿児島」間高速バス「トロピカル号」は何とか使いたいし・・・。

*1:九州全域をSUNQパス全九州版4日用で巡ることはまず無理である。乗り鉄ならぬ「乗りバス」になってしまう。

*2:一部例外あり

*3:実は阪九フェリー名門太洋フェリーを利用する方法もあるのだが、名古屋〜フェリー乗り場間の移動費用が別途にかかる