テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

平成20酒造年度全国新酒鑑評会の結果出た!

「神の井」さすがっ!

平成20酒造年度全国新酒鑑評会の結果が独立行政法人酒類総合研究所公式サイトにて発表されました。
独立行政法人酒類総合研究所 http://www.nrib.go.jp/
平成20酒造年度全国新酒鑑評会入賞酒一覧表
=>http://www.nrib.go.jp/kan/h20by/h20bymoku_top.htm

私、神の井の杜氏をしておられるよっしさんのブログ「よっしの酒蔵日誌」を密かに見てるんですが、正式な結果が通知されるのを待っておられるのか、全然日記に出てなかったんです。おかげで公式サイトの方をチェックするの忘れてて、本日付中日新聞尾張版である記事が出てそれでようやく思い出した。……先に言っておこう。
神の井酒造さん、金賞受賞おめでとうございます。
よっしの酒蔵日誌(たぶんそのうち書くと思う) http://blogs.dion.ne.jp/hirosugi/

強いわぁここ。よっぽど造りに失敗しない限り、「入賞すらなし」はないんじゃないかな。

で、この「入賞酒一覧」のうち「愛知・三重」の欄を見ていて、聞きなれた酒造会社の名が2つ見つかった。いずれも金賞を取ってる。
清洲醸造と勲碧酒造も金賞受賞蔵……ああ、本当だ。

「勲碧酒造」の出品酒が金賞を受賞した件は、「たまたま」とは思わない。

先程書いた通り、本日付中日新聞尾張版に「勲碧酒造の出品酒が全国新酒鑑評会で金賞受賞」という話が出ていた。写真が掲載されていたが、その出品酒を手に持っていたのが杜氏でもある社長。それはともかく、記事を全部読んでふと思い出したのが、酒蔵開放の際に有料試飲コーナーで係員のお一人がおっしゃっておられた言葉。
「たまたまそのとき出来がよければ受賞するのよ」
……と言っていたと思う。だめだ、後で言われそう。誤魔化しときます。ごめん、勲碧酒造関係者の方々。

もし、だ。今年の鑑評会で金賞を受賞した蔵の関係者に、本当に「たまたま出来がよかっただけ」なんて言う人間がいたら、私ははっきりこうツッコミを入れる*1

「下手に謙遜するな、しらじらしい……」

数年前程度に蔵を設立して、前年までの入賞歴がなくていきなり金賞を受賞したら、
「うっそだぁ! マジかそれ」
って言う。いくらなんでもそれは「偶然」だ。でも勲碧酒造には入賞歴がある。過去の入賞酒一覧が前記「酒類総合研究所」公式サイトで閲覧できるので、是非とも見てほしい。入賞歴があって今年金賞を取ったってことは、それは偶然ではない。他の蔵の出品酒を抑えて金賞をもぎ取っていけるだけの醸造技術を、その蔵元が持ったってこと。
もう少し語ろう。

「偶然」で金賞取れるほど「全国新酒鑑評会」ってレベル低いの?

今年の出品酒のうち、「原料米として山田錦の品種を単独もしくは原料の50%以上使う」第2部への出品は781点あった。審査の方法が審査員の試飲による「他の出品酒との比較」だから、「たまたま出来がよかった」はもしかしたらあるかもしれない。でも781点の中から金賞に選ばれるには、単にバランスがいいとかだけでなく、そこで「他とは何か(いい意味で)違う」と思わせるものが必要だと思う。「たまたま偶然出来がよかった」だけで金賞なんて取れるわけがない。じゃあ「神の井」はどうなのよ、金賞を連続受賞している理由って何なの、と。

第2部の原料米は「山田錦」をベースにしている以上、そこまで差がつくとは思わない。
水も酒造に適した水質である以上、そこまで大きく酒質に変化がつくとは思わない。
もし変化がつくとしたら、水と米と麹の「力」をうまく引き出す
杜氏の技術」
……だと私は思う。杜氏の持つ醸造技術がしっかりしている蔵元は何度でも入賞や金賞を取れる……それだけの話。最近行われた鑑評会について入賞を絶対外さない「宮の何とか」は、それなりの品質を常時生み出せる醸造技術を持っているって事だ。それともなに? モンドセレクション特別トロフィーって、審査員に金積んだら「買える」のか?

全国新酒鑑評会は日本全国の日本酒の蔵元から出品がある。何度も繰り返すけれど、しつこく繰り返すけれど、「たまたま出来がよかった」だけで金賞が取れるほど甘くはないはずだ。今年、金賞を取った勲碧酒造には、いや、村瀬社長には
「継続的に入賞や金賞が取れるよう醸造技術を磨いていく」
と、もっと前向きのコメントを出してくれ、と言いたい。
「現在の心境は?」「ビックリです」……?
しけたコメント出しとったらかんて、社長。(^ ^;)
……そう思うでしょ、よっしさん……。

それにしても……。

最後に一言。
何で福島の蔵元って、こんなに金賞をよーけ取ってくんですかねー。
ねぇ、よっしさん……もう20日22日*2には分かってましたよね。
「よっしの酒蔵日誌」2009年5月25日付 http://blogs.dion.ne.jp/hirosugi/archives/2009-05-1.html#8414322
現在、神の井酒造の公式サイトが出来ております(http://www.kaminoi.co.jp/)。

*1:その前に自分がしっかりツッこまれそうだけど

*2:22日(金)午前10時にホームページ上で公表する、と酒類総合研究所公式サイトの資料に載っていた。