名鉄、保有する福井鉄道株を地元商工会議所や市民団体などに1株1円で売却
前代未聞の「株式売却」が成立した様子。
まず、読売新聞12月10日紙面で報じられたとおり、名鉄が保有する株式24万株の引き受け先が確定した。
「福鉄経営再建 名鉄２４万株譲渡決まる 住民団体、３万株取得へ」（YOMIURI ONLINE）
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20081209-OYT8T00865.htm
そして12月15日、名鉄は正式に譲渡先各団体等への株式売却を決定した次第。
（中日新聞12月16日紙面によると、「1株1円」での売却となるそうだが、売却価格については公式ホームページには何も書かれていない。）
このニュースについては「Yahoo!自動車」の以下のページでも確認することができる。
http://autos.yahoo.co.jp/news/detail/0/117837/
また名鉄側の公式発表は、名鉄ホームページ内
- 「株主・投資家情報＞財務情報＞適時開示情報」
とたどった先のページで、PDFファイルという形で公開されている。
一応リンクを提示しておく。トップページへのリンクではないため、自動リンクを外してある。
http://www.meitetsu.co.jp/profile/kabunushi/zaimu/tekiji/index.html
売却先は沿線の福井・鯖江・武生各商工会議所、福井・鯖江・武生各市の市民団体3団体、武生駅北パーキング、そして端数分を引き受ける村田新社長。地方公共交通とはいえ、鉄道会社株式の「1株1円」での譲渡はかなり珍しいケース。こんな株式譲渡を「成立させてしまった」関係者の方々には
「お前ら気合入ってんなぁ」
と拍手を送る。いや、本当。経営危機に陥っている会社の株を買うなんて。
問題はこれから先のこと。いかにして「福武線」に乗客を集めるか、バス路線の再編はあるのか、そのやり方が来年以降の業績に直結してくる。おりしも景気後退局面の真っ只中。どんな手を打ち出してくるのかもうしばらくこの件は様子見。
もう一度。
「Xデーキターっ！」
