テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

名鉄よ、モノレールに続き福井鉄道株まで手放すのか?

2月16日付「中日新聞」朝刊地域経済面に掲載されたある記事を見て、目が点になってしまった。
名鉄福井鉄道に10億円の資金援助をした上で、現在持っている福井鉄道株を今年度中にも第三者に譲渡する方針を固めたという。
 http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2008021602087851.html


福井鉄道といえば、岐阜市内線及び黒野線の全面廃止に伴い、走行していた車両の多くを譲り受けたところである(豊橋鉄道にも引き渡されたが、数は福井鉄道の方が多い)。これにより福井鉄道は通常運転される全車両が低床車両となったと聞く。未返済借入金がかなり多いというのは分かっていたが、名鉄筆頭株主になっていたし、低床車両が導入されて乗客は徐々に増加していくだろうから、中長期的な経営再建計画で少しずつ借入金は返していくものとばかり思っていた。ところが、低床車導入から7年(6年? 5年?)、借入金はまだ30億円近く残っているという。これでは冗談抜きで「鉄道事業廃止」も有りうる。名鉄ではだめなのか?
名鉄が撤退するとなると、あとはどこが引き継ぐのか? (失礼な言い方ではあるが)特に大きな産業も持たない福井県内で、残り20億円近い借入金の返済保証人となる企業は現れるのか? 鉄道会社が引き継げばベストだが、同じ北陸圏内にある北陸鉄道富山地方鉄道は恐らくそこまでできる資金は持っていないと思う。バス会社の再建ならその手のプロ集団がいる。しかしここがわざわざ手を差し出してくるとは思えない。
いっそのこと、第3セクター線にでもしてみるか?