テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

山口周遊には「寝台夜行」がお約束・前置きその1

(空いている日付の日記に記事を「押し込んで」おり、書いたのはこの日ではありません。)

冬に「山口周遊」だ!

今度の冬は「山口」へ旅行をしようと思う。
実は以前、「山口周遊」を計画していた時期があった。しかしあの時は資金が手元になかったので諦めた。今回は冬のボーナス直後。やる気があればできる! その上、寝台特急はやぶさ・富士」が2009年春のダイヤ改正で消えるとも言われている。手持ちの時刻表を見れば、新山口駅に到着する時刻は「のぞみ59号」より早い。

出発駅 出発時刻 列車名 到着時刻 到着駅
名古屋 22:47 特急/はやぶさ・富士 7:33 新山口(発)
名古屋 6:16 のぞみ59号 9:05 新山口(発)

山口県内は防府新山口宇部・下関の各駅に停車するのも有り難い。そしてさらに、今回は何ともグッドタイミングなニュースが飛び込んできた。SL津和野稲荷初詣号が運転されるのである!
既に「JR時刻表」「JTB時刻表」2007年12月号の臨時列車欄に、その運転時刻と運転区間及び運転日時が掲載されている。私は未購入でこれから時刻をチェックするが、書店で立ち読みしたら運転日は1月1日及び1月2日と書いてあった。そういえば「全国版コンパス時刻表」にも載っているはずだな。そっちで確認するか。

リスクは高いが、外せばたぶんチャンスはもう巡って来ない。

そんな訳で「山口」行きをやる。しかし大体お分かりの通り、この旅行には難点がいくつも付きまとう。その1つ目が天候。公共交通機関には必ず付いて回る「天候悪化による遅れや運休」、これは何ともならないもの。だが当日になってみないと天候なんて分からないものだから、何とかなるものとして考えよう(笑)。
2つ目は観光地の多さ。全部回ろうと思うと一体何日必要でいくらかかるか分からない。この話をする際に何か参考資料はないかと探していたら、近畿日本ツーリスト山口県観光連盟とのタイアップキャンペーンで、「おいでませ山口の旅」というものが実施中であることが分かった(2007年11月末現在)。このキャンペーン絡みのパンフレットは出ており、現時点(2007年11月末)で入手できたのは、2008年3月出発分まで有効となる旅行商品を記載したものだった。このパンフレットには幸いなことに、巻頭の地図に山口県内(一つだけ県外だが)の主な観光エリアが示されている。それが以下のリストだ。

  1. 下関
  2. 長府
  3. 長門
  4. 仙崎
  5. 秋芳洞秋吉台
  6. 山口
  7. 津和野
  8. 柳井
  9. 岩国

ところが同パンフレットに記載の旅行商品について調べると、山口以外の観光エリアを組み込んでいるものがある。厳島神社とか広島平和記念資料館とか、あるいは門司港レトロ地区散策……関門海峡つながりであるのは認めるけれど。山口県内で観光するところも、萩市内・津和野町内・秋芳洞秋吉台瑠璃光寺金子みすゞ記念館・錦帯橋と下関のカモンワーフぐらいに絞り込まれている。
……そういえば「鹿足郡津和野町」って島根県、でしたよね?
3つ目が最大の難点。それは「公共交通機関各路線における運転間隔と所要時間の長さ」。とにかく時間がかかる上に1時間辺りの運転本数が少ない。

  • 東萩駅新山口駅は直行バスを使って約1時間12分。山口駅東萩駅間JRバス防長線・新山口駅東萩駅防長バスに共同運行便の「はぎ号」があるが、運転間隔は3つ合わせて1時間に1本か2本程度。
  • 新山口〜津和野間はJR山口線特急「スーパーおき」で約1時間6分。しかし津和野発・山口発ともに13時台の列車がない。その上、SLの運行がなければ津和野発山口行15時台の列車もない。これは頭が痛いw。
  • 新山口〜下関間を山陽本線経由で行くと、列車にもよるが1時間6分から1時間9分かかり、新山口発14時台の列車は1本しかない。新幹線併用を考えないと抜けられない。

乗り継いだ場合の例は、次の日の日記にて少し出しておく。とにかく、ここまで「閑散路線」化していると、最悪「乗ってばかりでどこも見て回れない」ということにもなる。しかしそういうリスクを背負ってでも、今回はやる。

日程をまず決めないと話にならない。

それはともかく、まずは期間を決めておく。
今回は3泊4日!
それ以上はたぶん資金的に無理だと思う(後に試算結果を出すが、4泊にすると10万円を越え、金銭的にきつい)。
帰着日は、雪等によるダイヤの乱れがあった場合を想定し、休みの最終日である6日帰着ではなく5日帰着以前とする。出発日は逆算して1月2日以前。しかし、前回の更新で言及した通り、寝台特急はやぶさ・富士」が2009年春のダイヤ改正でなくなるとかいうから、それに乗車することを考えてw1月1日夜出発。いや、初日の出を狙って12月31日大晦日出発もありか? それはともかく、帰りは新幹線で帰着とする。出発日は、各地区にあるホテルの予約状況を見てから確定させることにしよう。

使用するフリーきっぷと値段

山口県内周遊なら周遊きっぷ「津和野・秋芳・萩ゾーン」の出番だ。有効期間は5日間。大人用は5300円だ。エリア内のJR線や新幹線「新山口新下関」間だけでなく、防長バス新山口秋吉台・大正洞」やJRバス「防府駅湯田温泉通」なども利用できる。しかしこのゾーン券の一番おいしいのは、新山口〜東萩間で運転される「はぎ号」が利用できること。新山口〜東萩間を通しで乗車する場合に限るものの、「はぎ号」ではない路線バスと併せて考えると、新山口駅新幹線口乗り場発は1時間にほぼ1本出ていることになる。
さて、ゾーン券を「よいしょ」したところで、移動にかかる費用の試算を始める。試算には「JR時刻表」2007年10月号を利用する。

  • ( 9560 × 0.8 ) × 2 + 5300 + 3150 + 6300 + 5140 = 35186

第1項及び第2項は行き券及び帰り券の値段。基準となる運賃は名古屋〜新山口間とし、「新幹線の運賃・特急料金早見表」から転記。この運賃なら営業キロは600キロを越えるので、東海道新幹線経由で移動しても同じ割引率になる、はずだw。第3項でこれを2倍した。第4項はゾーン券の値段。第5項以降は特急料金等。帰りは新幹線で、行きは寝台特急はやぶさ・富士」のB個室「ソロ」を狙うつもり。そしてその算出結果が=の右側。運賃の小数点以下は切り捨てておらず、きちんと計算すればもう少しだけ安くなる。

宿泊費用・食費を足して、今回の旅行にかかる費用は

宿泊は3泊。7000円×3=21000円。
食費は1回1000円で1000円×15=15000円。
ここまでで71186円。観光施設入場料等は恐らく今回1万円以上かかるだろう。合計81186円で、最低9万円必要と考えておく。
……4泊すると10万円を超えるな、絶対。