テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

フリー乗降区間が重なる2枚のきっぷを使い分ける?

「吉備の国岡山フリーきっぷ」をうまく生かす方法

岡山県内のJR線は元より、一部だけれどバス路線や、井原鉄道線も利用できるフリーきっぷに巡り会えた。これを使えば、このGWは岡山や児島、倉敷だけでなく、その他の場所にもいろいろ回って行ける。でもこのままでは観光施設に入ると全額別払いになってしまう。何とかうまく生かす方法はないか? そう考えていて、ふと思ったのが「2枚重ね」だったのです。

その考え方はかなり異端です。
「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」を単純に往復乗車券+特急券のセット券として捉えるのです。そうすると、名古屋〜岡山間を新幹線で往復するのに一番安くなる手は、普通車自由席を利用する方法だから、
(6090+3980)×2=20140
往復だと20140円となる。「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」名古屋市内発の発売額との差は2860円。この差額を越えるように「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」を利用すれば、差額を越えた分については新幹線普通車自由席往復乗車券・料金券から実質割引となる。あとは運賃分について、「吉備の国岡山フリーきっぷ」2日間用の価格、3500円を越えるように観光地を巡ればいい、と。


この考え方が危険性を孕むのは言わずもがなです。

「2枚重ね」は元が取れない?

常識的に考えると、フリー乗降区間が重なる2つのフリーきっぷがあって、一方の有効期間中にもう一方を使えば、使わなかった方の元は取れなくなるはずです。
というのも、フリーきっぷは原則的に、そのきっぷを利用中にフリー乗降区間外へ乗り越した場合、乗り越した区間について普通運賃を支払うことになっているからです。よって、この規則を準用するフリーきっぷ同士を同一日程上で併用した場合、フリー乗降区間の広い方を使用してある区間を利用しても、実際には双方のフリーきっぷに共通するフリー乗降区間は省かれることになります。「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」と「吉備の国岡山フリーきっぷ」を同時に使用する今回の場合、例えば岡山から笠岡まで行き、笠岡からバスで「カブトガニ博物館前」バス停まで行ったとしても、「吉備の国岡山フリーきっぷ」利用分として計上できるのは、倉敷から笠岡までのJR線と笠岡からのバス路線にかかる運賃だけ。岡山〜倉敷間は「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」を使用したことになります。
差し引いた区間分だけ運賃は目減りするから、一方で元が取れても、もう一方で元が取れるはずはない。
(追記:この考え方をまともに使うと、「瀬戸の花嫁川舟流し」を見ることができません。2007年5月1日)


これがフリー乗降区間「のみ」のフリーきっぷ同士なら。
「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」は、フリー乗降区間「のみ」ではない。これがこの考えを生む大きなヒントでした。
続きは明日、現在考えている日程と共に書きます。
なお、「続きを読む」以降は、名古屋から岡山まで新幹線を利用した場合の、各フリーきっぷの購入に必要な費用。