テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

新年にまたがった今回の日程、大原美術館から岡山城、岡山後楽園、あるいはもう一度阿智神社?

まずは大原美術館へ行く。

9時54分チェックアウト。荷物を預け、敢えて裏から回って建物の概観を見ていく。え、大原美術館です。
入館料は大原美術館単館で大人1000円、65歳以上は800円。大学・高校生は600円。中学生・小学生は500円。私はもちろん、「ぐるりんきっぷ」付属の入館引換券で入った。今回は児島虎次郎記念館と分館が休館で、本館(西洋美術)と工芸館・東洋館(磁器や染め付けなどの工芸作品と東洋美術)のみの開館となっていた。
大原美術館は1930年(昭和5年)に開館した、国内外の絵画・工芸作品を多数収蔵する、日本でも有数の私設大規模美術館である。もともとは大原孫三郎が友人であり画家でもある児島虎次郎を記念して設立した美術館で、児島虎次郎が渡欧した際に購入した多くの美術作品が、現在に至るまで大切に保管されている。
さて、入り口入って正面はその児島虎次郎の「和服を着たベルギーの女」。その裏手にロダンから寄贈された3つのブロンズ像がある。当時でも最先端を行っていた雑誌「白樺」がロダン生誕記念の特集を組むため、ロダン自身に誕生日の確認をする手紙を送ったのが始まりとのこと。ロダンへ頼まれた浮世絵を送る代わりに届いたのが、今回展示されている3つのブロンズ像だったという次第。当時の「白樺」は武者小路実篤や志賀尚哉らにより発刊されていたが、説明を記したパネルを読むと、彼らですらその作品を見て熱狂したという。この続き、知りたい人は現地へ是非現地へ。
さて、本館にはあのモネの代表作のひとつ、「睡蓮」や、アンディー・ウォーホルの「マリリン・モンロー」が収蔵されている。間近で実物を見ることができたのは大収穫であった。
工芸館では棟方志功の版画を多数見ることができる。磁器作品は分からなくても、棟方志功の版画ぐらい分かるがな。
時間は11時40分を指した。もう一度倉敷美観地区を回ろう。

置き去りにしたはずの「いがらしゆみこ美術館」へ。

そういえば、「いがらしゆみこ美術館」で、倉敷を題材にしたマンガか何かの原画展が開催されているはずだ。後は岡山城と岡山後楽園を残すのみ。あれは倉敷アイビースクエアの裏手になるはずで、歩いても大してかからない。行ってみることにした。
倉敷アイビースクエアを通り抜け、そして美観地区の裏手を回る。酒屋のそばに案内板があった。路地裏へ入るとあった。「いがらしゆみこ美術館」である。
中に入ると、そんなに観覧者がいない。原画を見つつ上へと向かう。2階のスペースに子供連れの若い夫婦が2、3組ほど。代表作「キャンディー・キャンディー」は、アニメでの放映期間が私の小学時代に引っ掛かる。でも「キャンディー・〜」は男の子向けじゃなかったから、ストーリーの詳細は分からない。ということで、「くらしき物語」の原画を見ておしまい。

倉敷から岡山へ。

ホテルに預けた荷物を受け取り、岡山後楽園と岡山城へ向かうことにした。おっと、倉敷駅前観光案内所で「デニム生地のコースター」をもらうことを忘れてはいけない。
12時59分発岡山行快速「サンライナー」で岡山へ向かった。1分遅れだが気にはしない。岡山駅到着は13時11分。ここから新幹線に乗るので、駅のコインロッカーに荷物を預けておいた。13時30分、正味5時間で最後の2ピースを埋めに行く。

超低床車「MOMO」で岡山城・岡山後楽園へ!

岡山駅前広場から信号を渡り、岡山電気軌道岡山駅前電停へ向かった。清輝橋行き列車の出発後、その反対ホームに停車していたのはあの「MOMO」! いやぁ〜! ウソだっ、こんなの! 当然撮影しました。出すのはやめときます。
全線完乗したかったけど、行くべき場所には行きます。城下電停で下車、地下道を降りて、交差点の下を通過する。あ、「MOMO」降りたの何分だったっけ?

岡山城天守

13時55分に受付をくぐる。とはいえ、本日(2005年1月1日)は「無料」だったので、「ぐるりんぱす」によるメリットはない。一度戦災で消失した天守閣をのちに再建したもので、鉄筋コンクリート造り6層建。6階から順に降りつつ展示を見ていく。上層は展望階となっているが、外には出られず、これも烏城所以の制約か。
14時22分出発。

岡山後楽園

14時28分、係員の新年あいさつとともに人々が出入りする。
南門。立て札がある。
「本日は入園無料です。」
さすが元旦(-_-;
それにしても出る人がやけに多い。入って納得。
庭園の回りだけか!
丹頂鶴を放鳥中だったのだ。つまり、飛ぶところを見たり、あるいは撮影したかっただけ。
現にほら、鶴が小屋に帰るとみんないなくなった。

岡山神社に参拝客が絶えぬわけ。

岡山後楽園正門から城下電停方面へ歩いてみた。途中、ビルの角からずらりと並ぶ行列があった。何だろうと思いその先を辿ると神社があった。備前岡山の総鎮守、岡山神社である。
参拝者の行列は神社の前から交差点の角までずっと続いていた。境内にも参拝者がおり、数百人かどうかすると千人程度の参拝者がいると思われる。
見ていても仕方ない。

出発時間が近づいてきた。

岡山電気軌道岡山行に乗り、柳川電停で清輝線清輝橋行きに乗り換え、新西大寺町筋電停で降りた。そこから適当に岡山駅前まで歩いてみたかったのだ。
街を知りたければ歩くに限る。
メイドカフェまで裏通りにあったぞ?


辺りは暗くなってゆく。
最後に頼まれた物を買った。廣榮堂の「きびだんご」である。「岡山・倉敷ぐるりんきっぷ」パンフレット記載によると、岡山駅地下「岡山1番街」おみやげ館の廣榮堂ショップでは、味の違う10個入りアソート3箱セットを1090円のところ1000円で販売していた。まぁ、いいか。食いしん坊がいるだろうし。
それにしても、土産として買ったものが、これだけの重量増となるとは。(何を買ったのかはご想像のほどを。)
コインロッカーから預けた荷物を出し、倉敷駅改札口を通って新幹線乗り換え口へ向かった。18時42分、やってきた「のぞみ48号」東京行に乗り込んだ。
正月休みのところが多いにもかかわらず、開いているところは開いていて、意外と楽しい3日間であった。