テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

2005年08月13日 第1日目

まずは名古屋へ、そして渋滞の中、伊賀へ。

岩倉7:34(快特中部国際空港)7:46名鉄名古屋
名鉄バスセンター8:05(バス/上野産業会館)10:13上野産業会館


7時19分発の快速特急がやって来る。名古屋〜栄生間にて線路故障のため相当時分遅れる。こういう時もある。
名鉄名古屋駅に降り立つと、改装中のメルサ地下街を抜けて名鉄バスセンターへ向かう。ここからは8時5分発関バスセンター経由上野産業会館・上野車庫行きバスを使う。8時2分、そのバスがやって来る。前部ドアに「一般乗合」。運転手に昨日買ったワイド3・3・SUNフリーきっぷを見せると、使えるとの言葉。やった、大当たり! 子供みたいに、うれしくなるね。
8時5分、バスは定刻どおり発車。しかし、発車した直後のバス車内で、桑名より先相当渋滞していると、運転手から説明があった。これが高速・自動車道経由バスのネック。名古屋高速名古屋高速5号(万葉)線は混んでいなかった。
名古屋西ジャンクション・料金所を経由すると、バスは80キロまで加速して行く。その先の所要時分を示す案内板に「亀山まで80分」。黄色い文字は渋滞中であることを示している。
木曾川を越え、そして差しかかった桑名インター。本当に渋滞している。湾岸自動車道からの合流と、鈴鹿インターで降りる車が原因だったようだ。現に、鈴鹿インターを経由するとウソのようにスムーズに進む。名阪国道がちょっと混んでいたな。上野産業会館バス停(近鉄上野市駅前)には結局、10時13分に到着した。本来なら上野産業会館バス停には9時37分到着予定だったから、36分遅れだったと分かる。

上野公園散策は、今回ははしょるしかない。

トイレを済ませ、荷物を預けて上野公園へ向かう。地下道をくぐり、案内板に従い歩くと公園案内所がある。割引券があるらしいが、今回は忍者屋敷だけ。とはいえ、同じ公園内にある上野城を見ていかない訳にはいかない。ちょっと開けた広場の中にある。入らずに伊賀流忍者屋敷へ向かう。

伊賀流忍者屋敷 http://www.iganinja.jp/
入場料:大人700円
昭和39年に上野公園内に移築された忍者屋敷と、忍者が使った道具等を展示する地下展示室に分かれる。「忍者屋敷」自体は係員が内部構造を説明し、仕掛けについては実演する。なお、内部で行われる「忍者ショー」及び「手裏剣体験」は別途に料金が発生する。忍者屋敷、上野城だんじり会館の3館セット入場券がある。詳しくは上記ホームページにアクセス。


ところで、「水蜘蛛」は水の上を渡る道具じゃないって知ってました? これも実物展示があり、解説には「水の上は歩けず、歩くことも泳ぐこともできない沼堀を移動するのに用いられた」とある。

芭蕉翁記念館やだんじり会館もあったが、12時02分乗車予定のため、さっさと帰る。11時33分、上野産業会館へ戻る。さぁてと、腹ごしらえもしたし、いっくでぇ。

伊賀から奈良へ。

伊賀上野12:02(普通/伊賀神戸)12:30
伊賀神戸12:32(特急/難波)13:03大和八木
大和八木13:19(普通/大和西大寺)13:43西ノ京
 [薬師寺白凰伽藍及び金堂修復中の唐招提寺を見学。]


伊賀線は単線である。そして、しばらく伊賀市内を抜けて行く。さらに、この路線には忍者の全面イラストを描いた車両が走っている。866号車はその2両編成の後部車両。乗客はまばら。
車窓を楽しみつつ、昨日づけのブログ日記に書きかけた文面を登録する。すると伊賀神戸到着の車内放送があった。進行方向左手からは特急が走ってくる。これだったかと時刻表を見ずに乗って、特急券870円を車内で清算した。1号車の空いてる席に座り、時刻表を開くと、次の急行でも目的とする13時19分発普通列車に間に合うことが分かった。ま、こういうこともある。
トンネルを抜けると、進行方向に向かって右側の山がどんよりとした灰色の雲に覆われている。あれは奈良側だ。大丈夫かと心配になるが、来てしまったものはしょうがない。耳成駅を過ぎ、ほどなく大和八木駅に到着する。13時04分大和八木駅到着後、切り離し作業を見ていく。難波寄り4両は京都行。後より4両(ビスタカー併結)は難波行。「開放ロック、よぅし!」一声でゆっくりと編成は2分割された。京都行きに引き続き、難波行きも同10分、発車していく。見届けてホーム前寄り階段から6番線ホームへと向かった。
6番ホームに立って数分後、京都行急行が到着するが見送る。近鉄郡山で後発の普通西大寺行に乗り換えとなるから、普通列車で行った方がいい。急行出発後、ほどなく普通西大寺行がやってきた。乗り換え待ちのため1分遅れ、13時20分に普通西大寺行発車・・・私の時計が進んでいるのか?
電車は天理、そして法隆寺行きのバスが出ている筒井駅を過ぎ、無事13時44分、薬師寺最寄りの西ノ京駅に到着。有人改札を出て看板どおりに歩く。2分ほどで薬師寺到着・・・と思ったが。

薬師寺
 拝観料、大人500円。
 伽藍拝観時間:8時30分〜17時(受付は16時30分まで)
一般公開中の「白凰伽藍」と特別公開の「玄奘三蔵伽藍」の2つがある。後者に先に入ろうとしたら中の係員に呼び止められ、今は招待券を持っている人のみに限定して公開していると言われた。新春、春、秋に一般公開があり、秋の一般公開は9月だそうだ。よって14時03分に白凰伽藍に入っている。
(ていうか、こっちを薬師寺本体だと思ってしまったのだ。)
ご存じの方も多いと思うが、国宝聖観世音菩薩像を奉る東堂及び本堂のある「白凰伽藍」が一般的に言う「薬師寺」で、上記の2つ及び講堂は自由に拝観できる。

ここからは唐招提寺へ向かう。白凰伽藍興楽門から北方向に道伝い9分。金堂修復中の唐招提寺到着。

唐招提寺
拝観料:大人600円
金堂は平成の大修復に入っており、建屋の中にある。ただ、その修復の様子は窓ガラス越しに見ることができる。在りし日の姿は建屋内のビデオで見ることができる。また、金堂に安置されていた盧舎那仏像、薬師如来像、千手観音像の3体は見ることができない。ただし、講堂及び安置されている仏像等は公開されており、それ以外に平成17年8月31日までその奥の中興堂及び地蔵堂が特別公開中である(閉堂は午後4時30分。注意されたし)。また、新宝蔵内で特別観覧展あり(別途、大人100円)。金堂の屋根を飾っていたアレを間近で見ることができる。

西ノ京から難波へ

西ノ京15:42(普通/大和西大寺)15:46大和西大寺
西大寺16:02(急行/難波)16:35難波


夏だというのに汗をかく。夏だからこそ汗をかく。15時24分、唐招提寺を出る。15時42分発の大和西大寺行普通に乗り、15時46分、西大寺駅5番ホームに到着した。向かいの4番ホームに移る。京都行き、難波行き、普通、急行、快速急行、特急、とまぁ入り乱れること! この駅、橿原神宮方面、奈良方面、難波方面、京都方面、そして地下鉄烏丸線経由国際会館行き列車がそれこそ1分単位で入り乱れるのだから。16時03分、乗り込んだ急行難波行きは発車する。

奈良線より見下ろす景色
けいはんな線はもうほとんどできている。車窓から新型車両も見えた。しかしけいはんな線などどうでもいい。問題は生駒駅から枚岡駅までのカーブ区間。難波行なら向かって右手に大阪平野が見える。夜になるとマンションや家、ビルなどに明かりが灯り、すごくきれいなんだろうと思う。

河内永和駅を過ぎると布施駅に到着。その手前で、左から寄り添うように来て奈良線の下に入るのが大阪線。いずれも特急を通過させるため、上下線の外側に通過用の線がある。布施駅を過ぎると下の大阪線は高架で上に上がり、今里駅手前で同一ホームになる。上本町地下ホーム、日本橋と止まると、終点の難波駅に到着する。16時37分、難波到着。ホテル南海なんばまで歩く。以前使っていたホテルだから場所は解っている。

チェックイン後、「なら燈花会・ライトアッププロムナード・なら2005」へ向かう。

難波18:16(快急/奈良)18:53近鉄奈良
 (なら燈花会・ライトアップ・プロムナード・なら2005)
近鉄奈良22:21(準急/難波)23:04難波

相変わらずのどんよりとした曇り空。それでも乗客は改札口の外へ向かう。近鉄奈良駅から東向き商店街を歩く。突き当たりを左へ向かうと、観光客が大勢歩いて行く。続いて歩くと会場のひとつ、猿沢池会場に着いた。


猿沢池会場から五十三段の石段(ここも含めて1会場)を登るとすぐ興福寺会場に着いた。興福寺会場のテントで公式パンフレット(無料)をもらい、各会場へ向かった。
14・15日開催の春日大社参道会場以外は全部見させてもらった。正直、普通ではできないと思った。
帰りは興福寺から。ふと足を向けた商店街にも灯籠が並んでいた。街ぐるみの大イベントなんだと、そう思った。公式パンフレットを手にいれたら、同時に開催される商店街の燈花会「ならまち燈花会」も観覧されることをお勧めする。

なら燈花会 公式ホームページ http://www.tokae.jp/
NPO法人なら燈花会の会主催。奈良の主要観光施設がライトアップされる、「ライトアップ・プロムナードなら2005」開催期間中に実行される。一般・企業からの募金、奈良市奈良県からの予算分配、及び当日にエリアを限って行われる「一客一燈」イベントで集まった収益金で、観光施設をロウソクの明かりで埋め尽くす、「大文字送り火」と並んで有名な夏の奈良のイベント。14日は予定されている会場全部で行われる。ロウソクの灯が消えるほどの雨天では中止になるようだ。

上記写真は本人撮影。

なお、奈良発難波行き準急は2分遅れでの発車、2分遅れでの到着だった。