テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「萌えキャラ」の波はロープウェイにも

仙娥姉妹が「鉄道むすめ」と奇跡のコラボレート!
2011年11月発売予定の「鉄道むすめステーションポスター vol.3」に姉妹そろってゲストで登場します。
鉄道むすめとのコラボは、ロープウェイ(索道)では勿論初となります。

「そして、新たなる衝撃! 「鉄道むすめ」へ登場決定!!」
http://www.shousenkyo-r.jp/senga01/

新しい職場に移ってからというものの、失敗続きで与えられた仕事をこなすことができない。これは疲れているのかそれとも何らかの病気か……? とりあえずせっかくの休みなので、気晴らし代わりに「鉄道むすめ」公式サイトからネタでも拾ってやるか、とトップページを見たらこうなってました。遂にロープウェイにまで……。でもみんなどこへ「着陸」させるつもりなんだろう?

忘れ去られたら「萌えキャラ」を登場させた意味がない

 観光振興や商品の販促に、「萌(も)えキャラ」を活用する自治体や企業が全国で増えている。県内では6月、昇仙峡(甲府市)のロープウエー運行会社が採用したところ、客足が飛躍的に伸びた。山梨市の民間温泉施設も今月、美少女キャラを導入。景気低迷で苦境が続く県内観光地の新たな振興策として期待が高まる一方、専門家は「一時のブームで終わらせない工夫が必要」と指摘している。
「追跡・発掘:増える「萌えキャラ」活用 自治体や企業、新たな客層誘い込み /山梨」(毎日.jp 山梨地方版8月29日付)

観光振興や商品の販促に「萌えキャラ」を活用する事例が、確かに最近増えている。以前京都市営地下鉄に萌えキャラが登場して話題を集めている、という記事を書いたが、兵庫県が推進する「クリーンアップひょうごキャンペーン」のPRキャラに萌えキャラが採用され、先ごろ名前が決まったとの報道があった。当愛知県では先月末に「知多娘。」のトーク&ライブが開催されたばかり。名古屋駅中央コンコースに「ポスター」が張られていて、なんだこりゃと思った方もおられると思うけれど、あれが今一部マニアの間で話題となっております「知多娘。」でございます(笑)。
まぁ、悪ふざけはこの辺にして、毎日jpの記事中で山村高淑・北海道大学准教授が非常に重要な点を指摘しておられる。それは「キャラはあくまでも興味を引くきっかけ。持続させるには、キャラにどんな魅力的な物語を込められるかが重要」という点だ。「魅力的な物語」を込めるためには地域の魅力をもう一回掘り起こさなければならない。そういえば、これはマンガや小説の作り方に非常に似ていると気づいた。キャラクターに魅力がなければ話はつまらなくなる。逆に物語が退屈な内容ならキャラクターの魅力を活かしきれない……。

萌えキャラを登場させる「舞台」は、今後はありふれたものであってはならない

鉄道むすめ」の場合などのように、登場するキャラクターに性格づけがある程度済んでいる場合はその性格に見合うような舞台を用意しなければならない。例えば「おとなしい」性格なのに「派手な立ち回り」をする舞台はありえないし、「知多娘。」の半田酔子ではないけれど、日本酒好きなのにウィスキーやビールと絡ませたら本末転倒だろう。しかしその性格付けがまだ終わっていない場合は、今からどういう舞台を用意するのかを決めてやればいい。物語が決まれば各キャラの立ち位置は自ずから決まってくるはずだから。今回の「昇仙峡ロープウェイ」公式キャラは既に性格づけが「済んでいる」。あとは彼女たちが立ち回る「舞台」を昇仙峡ロープウェイがどれだけ用意できるか、にかかってくると思う。そして当然のことながら、昇仙峡自体の魅力ももう一度掘り起こしていかなければならない。少なくとも「グッズ販売」程度で終わっていると彼女たちも忘れられた存在と化すだろう。本気でやるなら東武トラベルみたいに自社商品の宣伝ぐらいさせないと……などとまたまた変なオチにしたところで今日の記事は終わり。
ところで、動画投稿サイト「Youtube」でたまたま見たのだが、名古屋で生まれた「ストトコ」が関東圏のよさこい鳴子踊りイベントで披露されている? 何かにわかには信じがたいのだけれど……。