テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

リニア建設に9兆円もかけるなら

 大畠章宏国土交通相は27日、東海旅客鉄道JR東海)が計画しているリニア中央新幹線(東京―大阪間)の建設を同社に指示した。東京と大阪を最短67分で結ぶ計画。名古屋を含む三大都市圏の移動時間を短縮することにより、ビジネスや観光が活発になる可能性がある。
リニア新幹線の建設始動 14年度着工、東京−大阪67分  :日本経済新聞 リニア新幹線の建設始動 14年度着工、東京−大阪67分  :日本経済新聞

とまぁ、大方の予想通り「南アルプスぶち抜き最短距離ルート」で決着したのだけれど、問題はこの9兆円という額。何だかもったいない気がしてきた、たかだかリニアごときに使うのは。
信濃毎日新聞Webサイトを見たら、こんな記事が載っていた。これなら一回200万円ぐらいでやれるだろ?

たかだか300発、されど300発。

諏訪市諏訪湖温泉旅館協同組合は25日夜、修学旅行で同市を訪れた神奈川県の中学生のために、諏訪湖で花火を打ち上げた。
http://www.shinmai.co.jp/news/20110526/KT110525SJI090017000022.htm

こんなことをしないとあの諏訪市でもだめなのか、と思った。記事によれば、修学旅行を計画していた学校のうち、5月時点で少なくとも10校がキャンセルしているという。リニア建設に約9兆円。その0.1%でも使えば、諏訪湖花火大会の前に1000発規模の花火大会ぐらい出来そうな気がするんだけどな。

最近、花火大会を含む大規模なイベントが相次いで開催中止になるケースが増えてきた。だがその一方で仙台七夕祭りのように、「途絶えさせないことで被災地の人々を元気付ける」ことを理由に、敢えて開催を決定した祭りもある。その開催を決めた祭りに対して、「協賛金」としていくらか出すという手もあるのではないか? 「リニア建設」ばかり言っていると、従来の「しこり」もあるし、かえってJR東海の思うようには行かない気がするんだが。
とにかく今は、この300発が諏訪地方に修学旅行生、ひいては観光客を呼び戻すきっかけになってくれることを願うばかりである。うん、諏訪地方は原発とは関係ないしね……いや、そこは違うだろ俺。