テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

震源地、三陸沖。M9.0 〜 ガソリンも灯油も貨物列車で

まず初めに、4月から行われる「岩倉市桜祭り」について、山車巡行及び「くすのきの家」における山車曳き揃え、五条川河畔での山車展示等、ほぼ全てのイベントの中止が確定しました。詳細については
http://www.city.iwakura.aichi.jp/view/utrv8o0000006ett.html:title
を参照のこと。
(2011年5月2日追記:岩倉桜祭りは全日程を終了しました。山車の曳き出しは予定通り行われませんでしたが、各地区の山車保存会においては、山車庫のシャッターを開け、山車の展示を行っていました。ちなみに某地区の梶方衆の一部が、暇だからと江南の某酒蔵へ繰り出したという噂もちらほら。まさか自分たちが呑む分だけ買った、なんてことはないよね?)
ということで本題。

 東日本大震災で被害を受けた東北地方のガソリンや灯油などの不足を解消するため、石油元売り各社は同地方への供給強化に乗り出した。JX日鉱日石エネルギーは非常時の対応として、関東から盛岡市へ貨物列車でガソリンを輸送。出光興産は各製油所の増産分を東北地方に振り向けた。品薄による販売価格の値上がりを防ぐため、卸値を据え置く動きも出ている。
 JXは、根岸製油所(横浜市)にある石油製品を根岸駅から盛岡貨物ターミナル駅盛岡市)に列車で輸送。ガソリン405キロリットル、軽油387キロリットルを届ける。通常、東北の需要をカバーする仙台製油所(仙台市)の稼働が停止し、復旧の見込みがないため、貨物列車に対応する設備がある根岸製油所から盛岡市への経路を設けた。
 根岸製油所は地震で生産を停止しているため、大分製油所(大分市)、水島製油所(岡山県倉敷市)から製品を受け入れた。
 また、東北への供給のため出光の北海道製油所(北海道苫小牧市)などは、地震発生以降「増産し、ほぼフル稼働」(同社広報室)という。JXなども東北向けに増産を始めた。
 一方、出光や昭和シェル石油、JXは19〜25日まで卸値据え置きを公表した。品薄状態で値上げすれば、「消費者には便乗値上げと受け止められかねない」(天坊昭彦出光会長)との判断が、石油業界に広がっている。
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011031801161」(時事通信時事ドットコム」2011年3月18日配信記事)

「貨物列車で輸送」ということは、石油類専用タンク貨物車の出番ということですか。空荷かつ被災していない車輌が残っていたんだ。
被災地においては、ガソリンの供給不足により発電機や車が動かせず、やむなく津波により押し流された車から被災者がガソリンを抜き取っている状況だとのこと。乙種4類危険物取扱者免許を(一応)持っている私としては、犯罪行為とかいう以前に静電気による火花が原因で引火・爆発事故が起きないか心配です。輸送を担当するだろうJR貨物日本オイルターミナル及び日本石油輸送に対しては、一刻も早く石油類の貨物列車による定期輸送体勢を構築して欲しい、とお願いしておきます。現地で配送用のタンクローリー車を運転される運転手の方々、くれぐれも余震と事故には気を付けて……。

ガソリン価格高騰=便乗値上げ、とは限らない。

さて、上記記事中に「3月19日から3月25日まで卸値据え置き」と書いてあったけれど、卸値は据え置きでも店頭小売価格はどんどん上がってきています。しかもその値上げの動き、4月に入っても止まらないかもしれないです。

 週明け14日午前の東京工業品取引所の石油先物市場は、ガソリンと灯油が、現物の受け渡し期限の最も短い4月決済物を中心に急伸している。東日本大震災を受けた供給懸念で、寄り付きから買いが殺到、取引を一時中断する措置が取られた。ガソリンは一時、前週末比6250円高の1キロリットル当たり7万7000円、灯油は同3080円高の7万4000円まで上昇、いずれも4月決済物としての高値を更新した。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031400292時事通信時事ドットコム」3月14日付配信記事より)

「卸値据え置き」の背景には恐らくこれもあるのではないか、と。石油情報センターの調査によると、愛知県内の販売店におけるレギュラーガソリンの価格は2月7日時点で1リットル当たり137.5円だったのが、3月7日調査時点では146.7円と10円近く値上がりしてしまっている。次の週次調査は3月14日で、石油情報センターの公式サイト上には3月24日14時発表の予定。「供給不足」と「先物価格高騰」の影響が最小限であればいいのだけれど……。