テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「青春18きっぷ」2010年版の利用開始は、青い森鉄道「八戸〜青森間」が開業してから?

6月10日発売、月刊誌「旅の手帖」(交通新聞社・刊)。今号は例年通り「青春18きっぷ」の特集で、タイトルも「キングオブ“おトク”なきっぷ 青春18きっぷで旅したい」となっていた。まぁ、例年通りの内容だが、今年はこの青春18きっぷ関連でちょっと気をつけるべきことがある。今年はまだ(この記事の公開日時点で)冬用の発売期間及び利用期間が決まっていないのだ。JR北海道・東日本・西日本、もちろんJR東海公式サイトのプレスリリースを見ても、一番最後にはこれと同じ内容の一文が書いてある。

冬季用の発売及び利用期間等については、詳細が決定次第、別途お知らせいたします。

http://www.jreast.co.jp/press/2009/20100207.pdf
JR東日本「プレスリリース」2010年2月10日)

「とれいん工房の汽車旅12ヶ月」2010年6月7日付でその事実を知らされて、あわてて確認したらそうなっていた。まさか、今年は年2回? そして廃止? もりくち氏の記事を読んでそう思ったのだが、別の方の記事及び2ちゃんねるスレッドのまとめサイトを見ていくうちに、思い出したことがあった。そう、「第三セクター線、青い森鉄道の延伸開業」だ。

経営引継ぎ後の「青森〜八戸」間運賃が正式認可されるのを待っていた?

実は今回の「冬の青春18きっぷの発売日発表がない」件については、廃止云々の論議ではなく、経営引継ぎに伴って起こるだろう利用者の混乱を避けるためではないか、という意見がある。例えば「とある鐵道メイド喫茶ヲタの日記」の「今年の青春18きっぷ」には、

2010年の冬の青春18きっぷの利用期間中に東北線八戸〜
青森がJR線でなくなるので利用者が混乱しないようにと
いうことでしょうな

と書かれている。しかし、それならそれで一言、
JR東北本線青森〜八戸間経営引継ぎに伴い、お客様に混乱を生じさせる恐れがあるため」
と書けば済む。それすら書いていないのはなぜだ?


私は考えた。
実は2月時点では、経営引継ぎ日は12月4日とは決まっていたが、「経営引継ぎ後の運賃」に対する国土交通省の認可が下りていなかった。それが決まったのは先週、6月2日だ。引継ぎ後の普通運賃及び定期運賃は青い森鉄道公式サイト「お知らせ」の2010年6月2日掲載分に出ている*1
運賃が正式に認可されないと、いくら運行管理業務の引継ぎなどができていても、鉄道線として引き継ぐことが出来ない。JR各社はそれを待っていたのではないか、と。
しかしそれも理由にならない。例年通りなら冬用青春18きっぷの利用期間は12月10日から。経営引継ぎ予定日より6日も後だ。これも一言、
青い森鉄道線への経営引継ぎに伴う」
云々と書けば終わり。


何でこんなお茶を濁すような書き方をしたのだろう。これでは「廃止」と思われても仕方がない。やめるならやめる、やるならやるとはっきり書かないと。何だかなもう。心の中に何かやりきれないもやもやとしたものを抱きつつ、夏の旅行計画を立てなきゃならないのか。どうしよう。2009年夏に実行した福岡行き旅行をもう一回やろうかと思っていたけれど、「ムーンライトえちご」で今度は盛岡以南を回ってみようか。でもいくらかかるんだろう。本当に、金がないのは、罪だ。

*追記(2013年4月9日)
蒼い森鉄道への譲渡区間に関しては、「特定の区間について途中の駅で下車しない限り乗車可能」となりました。
ただし、「青春18きっぷ」だけの特例。