テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

名古屋に夜行列車が一本も停まらない、という現実:その続き

前回:id:tetsumogura:20090317
昨日「続きを読む」機能で続きを書こうと思ったのだが、いかんせん、またもや熟睡してしまったので、今日付けで続きを書いておく。


3月13日の運転分をもって、寝台特急はやぶさ」(東京〜熊本)、寝台特急「富士」(東京〜大分)の2列車が廃止となり、夜行快速「ムーンライトながら」(東京〜大垣)及び夜行快速「ムーンライトえちご」(新宿〜新潟)が定期運転の列車から多客期を中心に運転される臨時列車に変更された。この件についてはもうそこら中で語られているはずだからこれ以上は繰り返さない。実はこれによって、
名古屋駅に定期運転の夜行列車が一本も発着しないどころか、一本も停まらない
何ともお寒い状況が出来上がってしまったのである。


よく三大都市圏とか五大都市圏とか言われる。五大都市圏とは「札幌・東京・名古屋・大阪・福岡」の5都市・地区のことだが、その五大都市圏の中心駅もしくは付近の駅から発着する定期運行の夜行列車が、名古屋だけ本当にない。ちょっと他の都市について挙げてみる。

で、東海道本線を経由する寝台特急は「はやぶさ・富士」が消えたことにより、「サンライズ瀬戸・出雲」のみになった。ところがこの列車は名古屋を通過してしまう。よって、「一本も停まらない」五大都市圏唯一の駅が出来てしまった、というわけ。


名古屋駅に停車する定期運転の夜行列車がなくなったことにより、「夜出発して朝現地に着く」ためには夜行バスを使うか、あるいは臨時運転される夜行快速を使うしか手がなくなった。もし臨時夜行の運転日以外に旅行を始めるなら夜行バスを使うしかない。そしてその夜行バスも満席なら、夜出発して朝現地に着く、という旅行行程は事実上立てられない。いや、東北地方へ向かう場合のみ「きたぐに」を利用する手があるんだが……費用はそれなりにかかる。
この状況、しばらくは改善されないだろうな。