テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

寝台特急の時代は終わった。

ソース:「アサヒ・ドット・コム」http://www.asahi.com/travel/news/TKY200712200316.html
利用客減少により、3月のJRダイヤ改正で、

  • 寝台特急「なは」(京都〜熊本)・「あかつき」(京都〜長崎)
  • 寝台急行「銀河」(東京〜大阪)

がいずれも廃止、

は2往復から1往復に減便となることが、JR各社から発表された。



「銀河」の廃止は、東海道本線を唯一走っていた「客車急行」の終焉を意味する。所要時間は高速バスと大して差がなく、しかし、高速バスや快速「ムーンライトながら」よりも高い利用料(=運賃+料金)を払わなければ乗れない。しかも名古屋〜東京間を利用する場合、名古屋駅を「銀河」より前に発車する快速「ムーンライトながら」に乗ったほうが、結果的に東京駅には早く着いてしまう。この辺が利用者から敬遠された理由だろう。まぁ、たまには「なつかしの『銀河』」として戻っておいで。そうしたら鉄道ファンがこぞって寝台券を買うだろうから。私? ああ、一度だけ乗ったよ。ベッドの上で横になれるというのは、やっぱりいいもんだったけどね。



「銀河」にはさよならを素直に言えるが、素直に言えないのが「なは」と「あかつき」。特に「あかつき」廃止については、「本当に乗車率アップのための営業努力をしたの?」って、JR西日本JR九州に問い詰めたい。去年両親が法要のため長崎にある実家に帰ったので、その時に「個室寝台があるよ」って勧めておけばよかった。くそう。まだ寝台車は「使える」だろうから、「ムーンライト松山」とか「ムーンライト高知」あたりに転用してくれ。あるいは「ムーンライト九州」オール寝台化(以下略)。


北斗星」と「日本海」の本数削減は、自分にとっては北海道へ行く際に困るかもなぁ、程度。むしろ北海道新幹線(仮)開通の暁には北海道行き寝台列車は全部廃止になるのか、それとも青森止まりになるのか、そっちの方が心配。というのも、中部国際空港ANA701便の新千歳空港着時刻と「北斗星」の札幌駅到着時刻を比べると、実はそう大差はないのだ。その上、名古屋から繁忙期に北海道まで行くと、航空機を使っても「北斗星」を使っても移動費用は大して変わらない。「ピーク期の名古屋〜札幌(新千歳)間航空運賃」と「繁忙期の名古屋〜札幌間JR運賃と必要な料金の合計」は、確かほぼ一緒ぐらいだと記憶している。いつかは北海道へ行きたいと思っているし、今すぐ全廃されては困る!



そういうわけで寝台列車終焉、それも東京及び関西から西へ向かう寝台列車の終焉が近づいている。残るは「はやぶさ」「富士」の併結編成だけ。これも2009年には廃止とかいうから、西へ向かう鉄道旅行はだんだんやりにくくなってくる。