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はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

山口周遊には「寝台夜行」がお約束・本編その1

前置き

やっと本編が書けるよー。
前々回:id:tetsumogura:20071123
前回:id:tetsumogura:20071124
いよいよ計画の策定に入っていく。その前にもう一度おさらい。今回の旅行、目的地は「山口」で、日程は1夜行3泊5日。行きは寝台特急はやぶさ・富士」を山口県内のある駅まで利用し、帰りは新幹線で戻る。この旅行を確実に実行するには、「どことどこをセットにして回り、どこで泊まって次はどこへ進むか」が一番重要となる。そうしなければならない理由は、今回使用する周遊きっぷ「津和野・秋芳・萩ゾーン」の乗車可能路線が、とにかく「運転間隔が空いていて、なおかつ所要時間もかかる路線」であること。
とにかく、見て回る地区を絞り、どこからどこへ向かうか、それをきちんと作るまで、行きの「はやぶさ・富士」寝台券や帰りの新幹線のきっぷ手配もできない!

絞り込めばやっぱりツアーと同じになる。

さて、現地で観光施設等はできるだけ多く回りたいが、各施設には年末年始の休業日がある。休業日の時に訪れても仕方がない。ただ、その全部をインターネット上で調べると時間がかかるだけだ。ここは市販のガイドブックに掲載の情報を見て、その地区内の観光施設について休業する施設が全体のどのくらいに及ぶか、それを調べることにする。
使用するのは

の2冊。共に2007年発行のもので、ある程度は信用できる。

地域 概略 休館は
指月公園(萩城跡)や萩博物館は無休との記載だし、松下村塾や藩校明倫館跡など、外から見るだけというスポットも多い。ただ、高杉新作旧宅は1・2月が原則休みとの記載だし、熊谷美術館や平安古(ひやこ)地区の旧田中別邸は年末年始が休みになるそうだから、この3つは外さないといけないようだ。 一部を除き関係なし
津和野 神社、森鴎外記念館、津和野美術館、安野光雅美術館以外は、軒並み「年末年始は休館」。SL津和野稲荷初詣号が取れなければ外すという手もありか。 年末年始の休館が多い
秋芳洞秋吉台 年末年始が休みなのは、秋吉台科学博物館と営業日自体不定秋吉台観光乗馬ぐらい。秋芳洞は年中無休だし、秋吉台は当たり前だが見学自由。むしろバスの便が問題か? 一部を除き関係なし
山口 官庁系である県立山口博物館と県立美術館、山口市菜香亭、ふるさと伝承総合センターなど、掲載されているスポットの半分が年末年始はお休み。 年末年始の休館が多い
防府 毛利博物館は12月22日から31日まで休み。しかし今回は関係無さそう。周防国分寺金堂は月曜が休みとの記載だが、年始は開いているだろうか? それ以外は外から見るだけなので休業日の考慮は必要無さそう。 一部を除き関係なし
長府 唐戸よりも山口寄り。下関市立長府博物館の休館日が怪しい。それ以外は無休が多く助かる。 一部を除き関係なし
下関・唐戸 1地区にまとめたが2キロ以上離れている。下関市街には海峡ゆめタワーぐらいしかなさそうで、下関泊・見るのは唐戸というのが正論? 観光施設は無休が多いが、市立美術館は年末年始も月曜休館だけ? 唐戸市場のセリは年始の休みで見れないだろうけれど、カモンワーフでの飲食は無休なのでレストランでフク料理といきたい。 一部を除き関係なし

「無休」っていうのが一番怪しいんだけど、まぁ、取り敢えず津和野以外は1月1日以降に行っても大丈夫と、そういうふうに考えておこう。

絞り込めばやっぱりツアーと同じになる。

上記の資料と手持ちの「JR時刻表」2007年10月号を見て、地区を絞り込んでいく。
まず、閑散路線上にある仙崎及び長門市周辺は外す。萩市内観光に時間を割くことになりそうで、おそらく見て回れない。防府も「種田山頭火の像」や「防府天満宮」、周防国分寺などがあったりして、行ってみるとおもしろそうだが時間があればの話にしておこう。山口市中心部の観光は瑠璃光寺と香山公園(毛利家墓所)だけでいいと思う。
となると、結局残ったのはツアーで行くところと同じ地区。

  1. 津和野
  2. 秋芳洞秋吉台
  3. 下関(唐戸・長府を含む)
  4. 山口市

年末年始なので無難なところを見ていくって事にする。

ではどこからどの順で行くか?

萩市内観光は半日がかり。津和野はSLと津和野稲荷参拝だけに絞れば2時間程度で済むかも。秋芳洞秋吉台見学も2時間あれば済みそうな感じ。下関観光は半日がかり。山口市内の観光は見る場所を2箇所に絞るので、これも2時間あれば済みそうだ。
まだどう組むかは考えているが、JRバスか防長バスの「山口〜萩」間をつなぐ路線に山口駅前に途中下車する便があったはずだ。これを使えば以下のルートで移動する行程を組むことができる。鍵となるのはバスの運転時刻とSLにいつ乗るか。

  • 到着日:新山口駅到着。「はぎ号」で萩へ。萩市内散策。
  • 2日目:萩から山口駅前へバスで移動。山口駅からJR山口線で津和野へ。津和野散策後山口に戻り、瑠璃光寺と香山公園へ向かう。
  • 3日目:秋芳洞へバスで行き、戻ってそのまま下関へ。下関散策は長府地区を優先。
  • 最終日:見て回っていない唐戸地区を見て、下関マリンタワーで締めくくり。

逆で行く行程は以下の通り。ただし、2日目と3日目は入れ替えない。

  • 到着日:下関到着後、唐戸地区を見て長府地区へ。
  • 2日目:下関から山陽本線(新幹線)・山口線経由で津和野へ。津和野から山口に戻り、そのまま山口市内散策。
  • 3日目:山口もしくは新山口駅前からバスで秋芳洞へ。必ず山口駅前に戻り、東萩駅行きバス便で萩へ。到着後、萩市内散策。
  • 最終日:萩市内散策後、「はぎ号」等で新山口駅帰着、そのまま帰路へ。

逆行程は何かやりにくそうな気もするが。あるいは、「秋芳洞山口市内・津和野・萩・下関」という手もある。

これ以外の順で回るとSLに乗れなかったりする「かもしれない」し、12月31日から有効の料金券は11月30日に発売が始まるので、この3つのそれぞれについて行程表を作ってみることにする。
28日までには何とかしないとなぁ。


……結局市販のツアーと同じになってしまったね。