テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

天皇陛下もまだ記憶していた、「信楽高原鉄道列車事故」

昨日、滋賀県甲賀市を訪れた天皇・皇后両陛下。42名もの尊い命が奪われた「信楽高原鉄道」の列車事故現場を通った際、その場所を最徐行して「哀悼の意」を示されたそうである。この時現場にはあの事故の遺族も来ていたそうで、果たして「最徐行」は遺族に哀悼の意と受け入れられたかどうか?


新聞の記事を読む限りだが、私は現場での最徐行を「立場上できる最大の哀悼表現」だと判断する。甲賀市を訪問すると聞くや、天皇陛下は「(あの付近で)列車事故がありましたね」と話し、その最徐行の件も陛下自らの希望だったそうだ。本来なら降りて花束を手向けてほしかったが、「陛下凶弾に倒れる」では洒落にならないし、宮内庁もいくら何でも許可はしなかっただろう。


あの事故は「天皇陛下が自ら哀悼の意を示すほどの重大な事故」だった。そこが重要である。絶対日本国民として、忘却の彼方に追いやってはならない事故なのだ。
JR西日本の車両と、信楽高原鉄道の車両が単線上で正面衝突。
グシャ!
おそらく、陛下の脳裏にもあの事故の様子が映し出されていたのだと思う。


改めて、亡くなった方の冥福を祈る。合掌。