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はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

全日空国内線搭乗券は年末までに電子航空券に。

(一度公開した記事を全日空公式サイト掲載の情報をもとに訂正しています。)

9月4日、松山空港は混乱する!?

全日空全日本空輸)は国内線搭乗手続きに「eチケット(電子航空券)」を導入し、年末までに国内線全空港の出発カウンターから「磁気航空券」が消える。
ANAわかりやすいニュース配信」より、8月30日付配信分
http://www.ana-pr.jp/blog/srv/comment.php?_id=196
ANA」公式サイト中「企業情報」より、「全日空ニュース」第07−097号
http://www.ana.co.jp/ana-info/index.html


航空券の予約・代金決済・座席指定が完了していれば、チェックイン手続きを飛ばして直接空港保安検査場に進める。これが全日空が今各空港で導入を進めている「スキップサービス」なる搭乗制度だ。この搭乗制度では磁気テープ式の航空券を発券せず、代わりに航空券に記載されるべき情報をコンピュータでデータ管理する。一方、本人確認はネット予約の際に使ったEdy機能付きANAマイレージカード、おサイフケータイ、あるいはPCや携帯電話等で取得した「2次元バーコード画像」を専用端末に「かざす」ことで行う。ま、システムの詳細については、使った人ならわかるだろうってことで、これ以上は解説しないw。
で、これが今度からは「スキップサービス」を利用していない場合でも、上記スキップサービスと同じく、2次元バーコード画像を保安検査場の端末と搭乗口の端末にかざして、その後に搭乗するという手順を踏む。そしてその2次元バーコードが付いてくるのは航空券ではなく、「航空券ご利用案内書」や「搭乗案内書」になるというのがミソ。逆に言うと、「ご利用案内書」や「搭乗案内書」が事実上航空券の代わりになるから、これらを盗まれれば「本人になりすまし搭乗」ができてしまう。上記2つの書類の管理には今後十分ご注意のほどを。
ま、詳細は以下のページを見ていただければ分かるかと。
http://www.ana.co.jp/dom/checkin/next_step/index.html
9月4日の松山空港搭乗分からスタートし、順次対象空港を拡大するそうなので、
松山空港の出発カウンターがどうなるか
楽しみである。

問題は「周遊きっぷ」をJRのみどりの窓口で発券してもらう場合。

(「周遊きっぷ」の何たるかについては「JR時刻表」もしくは「JTB時刻表」を参照のこと。)
周遊きっぷ」の一部のゾーンでは、指定された空港までの航空路線が利用できた。この際、みどりの窓口でそのゾーンをゾーン券に持つ「周遊きっぷ」を発券してもらう場合は、原則的に航空券の実券を提示しないとだめだった。ところが「eチケットシステム」完全移行後は磁気テープ付き航空券がないので、「航空券の実券」を何をもって証明するかが問題。「ご利用案内書」や「搭乗案内書」は空港カウンターか専用端末でしか受け取れない。予約画面の2次元バーコードは、マルス端末は読み取れないはず。
そのうち「周遊きっぷ」廃止という流れになるかもしれないなぁ。


以上、
航空路線は「名古屋(県営名古屋空港)〜長崎便」しか使ったことがない
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