テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

ピーチライナー、終焉の日

ピーチライナー桃花台線小牧駅。15時11分。

そこにいたのは、家族連れと、案の定鉄道ファン(いわゆる「葬式テツ」)だった。
(もっとも、私も本日は「乗り鉄」ならぬ「オタク」と化しているのだが。)
15時16分、降車ホーム側の扉が開く。ものすごい人。
普段、こんなに乗ってなんかいない。
珍しい路線が消えるから余計に来てるんだろう。


珍しい、とは、このシステムの車両誘導方式が「中央案内軌条方式」だからだ。
「中央案内軌条方式」とは、軌道の中央に車両を誘導するレールがあり、それを車両中央にある車輪で横から挟んで車両を誘導する方式だ。現在の新交通システム名古屋ガイドウェイバスのように、壁に取り付けた案内レールに車両から出た車輪を当て、それにより車両を誘導する「側方案内方式」が主流だ。「中央案内軌条方式」を採用しているのは、ここの他に関東地区のどこぞかにあるのみだと聞いたことがある。15時22分、「ひゅぅん」という音を立て、車両はゆっくりと出発した。


快適なはずのものが、意外に伸び悩むことは結構ある。
この路線も本来は勝川へ延伸するはずだったと言う。ところがそれがなかった。
需要が伸び悩み、計画が立ち消えしたとか。
それとも、延伸計画の立ち消えが需要を封じたか?
いずれにしても、桃花台沿線在住者ですらない私に知る術はない。


路線は小牧東部の倉庫群を通り抜ける。この人たちの通勤手段は?

桃花台東駅で折り返し

「沿線に、いるね」と、途中から乗車したNHKスタッフ。
「半分鉄道ファンだね」と言うと、「えっ、そうなんですか?」と驚いた様子。
こいつら鉄道ファンの恐ろしさを知らないな、きっと。
名鉄谷汲線の時もそうだった。小さな駅が人であふれ返った。
桃花台東駅で降りてみた。ホームにはNHKにメーテレ東海テレビのテレビクルーがいた。すごいカメラ(の数)。同駅の外観を撮影するがうまく行かない。諦めた。
小牧駅行きに乗り、桃花台センター駅で降りてみる。
電池を買うため(泣)。アピタがあるからここで用事は済ませられる。
ああ、ついでだ、アピタで夕食も買って帰ろう。
それにしても、この時間(16時台)20分に1本とは。臨時列車も仕立てられないのか。orz


今回のレポートは、桃花台センター駅ホームで16時40分発小牧駅行きを待っている、この時間を以て終わりとする。以降どうなったかはしらん。これ程利用者にとって無意味な路線は、もう以降作られることはないだろう、と私は信じたい。
それにしても、トヨタ自動車もアホだよねー。実験線一つ叩き値で買えたのに。