テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

新岐阜百貨店、12月で閉鎖!

インディアナポリスで行われたF1の決勝に関する問題とか、本間ゴルフの民事再生法適用とか、ここに書けそうなネタはいくらでもあるけど、やはり地元にとってはこれが最大のショック。
名鉄グループ下の新岐阜百貨店が遂に閉鎖となる。名鉄岐阜駅に隣接する形で数十年もの間営業を続けていたが、郊外の大手ショッピングセンターや名古屋圏の大手百貨店に客を取られ、売上ががた落ち。更に土地と建物の時価評価額が簿価を大きく割り込む「評価損」を抱えてしまった。21日付の「中日新聞」には、施設の老朽化で改築にも多額の費用がかかるが、投資しても回収できる見込みがない、などという記事本文も載っていた。


名鉄岐阜駅前には「パルコ」と「ロフト」という2つの商業ビルが建っている。

先にあったのはパルコ。岐阜ロフトはその後で、オープンしてまだそんなに経っていないはずだ。一方、新岐阜百貨店はパルコ開店より前に営業を始めていたはずだが、岐阜ロフトが開店した時には、ほぼ「閑古鳥状態」だったと記憶している。パルコやロフト岐阜の客層は、ともに20代〜30代前半の女性で、店舗の中身も一方は服飾関係のテナント主体、一方は日用雑貨の販売が主体だ。よって、パルコやロフトの営業と今回の閉鎖が関係するとは思えない。
名鉄の駅構内から立ち寄れる場所にあるのに、客が来ない。品揃えとか言う前に、指摘すべきは「名鉄が殿様商法をやったのではないか」ということ。そして失敗したからさっさと完全閉店を打ち出した。「これ以上恥の上塗りをする前に閉鎖してビルも壊せ」と、そういうことだと。そう考えざるを得ないのだ。


ビルを壊し、その跡に何を建てるのかは分からない。ただ、名古屋圏から離れている以上、賃貸マンションだけは建てないだろう。あれだけの土地だ。2階に岐阜バスの発着場、1階に路面電車の乗り場を造って、「路面電車岐阜市内線復活」とでもやってみたらどうだね、名鉄の経営陣諸君?