テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

野村正樹「嫌なことがあったら鉄道に乗ろう 〜 元気と希望が湧く旅」(日本経済新聞社)

isbn:4532164613
ビジネス書メインの出版社から、こういう本が出ているのは驚きだったが、作者の過去の出版歴を見る限り、ビジネスマン向けの自己啓発書がメインだ。鉄道雑誌を発売する出版社に持ち込んでも、却って難色を示されたかもな、と私は思った。
ともかく、旅好きな人、そしてちょっと仕事に疲れた、息抜きしたい、という人にお薦めの一冊。結構「旅テツ」しているようで、全国のあらゆる場所の鉄道が登場する。
ただ、ただ、ね。
恐らく作者自身のHPで訂正しているとは思うけど、敢えて言わせていただく。
同書第4章「大人の旅の“小さなぜいたく”」第1項、『「自分にごほうびをあげたい」時』で、名鉄パノラマカーを取り上げている部分がある。ところがこの文中で、「新型車両は先端部が二階建てになっており、下の階が運転席、上が展望座席」と語る一方で、「真っ赤な車体が目を引く名鉄の看板電車」とも説明している。地元沿線住民や名鉄に詳しい鉄道ファンなら突っ込むだろう。
型式番号まで詳しく言えないが、「下の階が運転席、上が展望座席」なのは「パノラマSuper」か、先頃ダイヤ改正と同時に引退した「パノラマDX」であり、「赤い車体」は急行や準急、快速急行などとして主に運用されている、「パノラマカー」のこと。「パノラマカー」は2階が運転席で下は展望座席。「以前乗った」レベルで、記憶が混乱しているのかも。
それ以外については「たぶん」合っているとは思うが・・・。
著者ホームページ http://www2s.biglobe.ne.jp/~nml/