Ｗｉｎｋのは「熱帯魚」だ！（笑）
しょうもないギャグはさておき、寝台特急「さくら」「あさかぜ」とともに廃止となる特急「いそかぜ」を時刻表で調べた。山陰本線益田〜小倉間を結ぶ１日１往復の列車で、一部指定席。「全国版コンパス時刻表２００５年１月号」では、この列車の発車及び到着時刻は次のようになっている。
下り 益田１４時５０分発＞小倉１７時４４分着
上り 小倉９時０４分発＞益田１１時５９分着
これが廃止になったら、山陰本線益田〜下関間はなんと普通列車しか走らない！ それでも全区間直通列車があったらよかったけど、そうじゃなくて、小串駅と長門市駅で乗り換えを余儀無くされる。１０時２４分下関発上り列車（列車番号８６２Ｄ）から順に益田まで辿ってみると、益田到着は１４時２７分。
こりゃあ、益田〜長門市間で一泊だね。
ちなみに、長門市発１２時４１分、列車番号１５７０Ｄの隣には「２月１０日は運休」の文字が。絶句。
「いそかぜ」廃止で利用価値が落ちるフリーきっぷがある。
同「下関・北九州ゾーン」
「いそかぜ」廃止でこの二つのゾーン券はさらに利用価値が目減りした。前者は益田〜下関間が、後者は長門市〜小倉間が引っ掛かる。周遊ゾーンの大きな利点の一つが、「ゾーン内を走る特急・急行列車の普通車自由席に乗ることができる」だったから、引っ掛かった区間は確実に利用価値が落ちる。その上、上記で述べた「所要時間」と「乗り換え」、さらに１日辺りの運転本数の減少。これは痛い。一方、新幹線の特定区間を含む山陽本線側での変化は、「＜のぞみ号＞の新山口停車を増やす」ことぐらい。在来線との接続が若干よくなるだろうが、あまり期待できるものでは無さそう。ゆえに利用価値は差し引きマイナスの方向に向いてしまう。
悲しきフリーきっぷ「会津ぐるっとカード」
上記のように、たった一つのマイナス要因がそのフリーきっぷの運命を決定してしまう、そういうことはよくある。そういうフリーきっぷを私は勝手に「悲しきフリーきっぷ」として認定する。
まず最初に認定するのは「会津ぐるっとカード（以降、「ぐるっとカード」）」。
「会津ぐるっとカード」公式ホームページ http://www.aizucard.com/
「仙台まるごとパス」より先に発売されたにもかかわらず、未だに利用率が低いように思われる。
使い勝手はそう悪くはない。一泊泊まりなら逆に持っていた方が何かと好都合なほど。だがいかんせん、ＪＲ東日本管内の駅の「みどりの窓口」で直接買うことができないから、故にＪＲ時刻表やＪＴＢ時刻表の「トクトクきっぷ」のコーナーに掲載してもらえない。カードの入手は、引換券を引換券発売箇所で事前購入し、交換箇所で交換するか、直接発売している箇所で買うかのいずれかとなる。
東北旅行の帰りに会津若松まで立ち寄り、「ぐるっとカード」を利用したことがある。駅係員が旅行者とおぼしき人に「ぐるっとカード」のパンフレットを手渡し、利用を呼びかけていた。でもたいていの人は「いや、ちょっと」と難色を示し、係員は皆苦笑いしていた。会津エリアの観光地としての認知度もからむってか？
ちなみにこの時使ったのは、以下の組み合わせとなる「周遊きっぷ」。
ゾーン券＝ 仙台・松島ゾーン
行き券 ＝ 名古屋発「米原・直江津・柏崎・新津・新潟（白新・羽越本線）余目（陸羽西線）」経由新庄着
帰り券 ＝ 山形発「米沢・福島・郡山・会津若松・新津・柏崎・直江津・米原」経由名古屋着
ここで問題。鶴岡、仙台、山形、会津若松と泊まりました。
さて、旅費は全部でいくらかかったのでしょう？暇やね、俺。
悲しきフリーきっぷ「名鉄まる乗り１ＤＡＹフリーきっぷ」
http://www.meitetsu.co.jp/ticket/index.html より「まる乗り１ＤＡＹフリーきっぷ」を参照のこと。
１時間あたりの特急は最大でも名古屋本線新岐阜〜豊橋間の４本まで。１０時から１６時までの間に何回指定席に座れるかがカギ。「６５０円区間×３回＋指定席３５０円×３回」で大人用３０００円と同額になるが、名古屋本線新岐阜〜豊橋間以外は１時間に２本以下だから、乗る機会が恐らくなかなか巡ってこないだろう。観光施設での割り引き特典がないという致命的弱点も持つし、結局「乗りつぶし」ぐらいしか用途が見えてこない。
ていうか、昼間時間帯の特急指定席利用率を上げたいだけなんでしょう？ 名鉄役員の皆様、こんなの発売するんだったら、まずは犬山線と津島線の特急に自由席車両をつなげませんか？
１日乗車券は概して、「それを利用したら他に何かプラスがある」がないと買ってもらえないと思う。
