テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「あさかぜ」と「さくら」が消える。

なぜ消えた?

「さくら」については、長崎への到着時間が遅すぎたから利用価値がなくなった、それで理由はあってる。
東京18:03発、長崎着が翌日の13:05では悲惨だ。この日はろくに観光もできない。「富士」と併結したら少しはマシになっただろうか? どの列車と併結するにせよ、長崎到着がせめて昼前にならないと一般客は利用してくれないと思う。
一方、「あさかぜ」は終着が中途半端すぎたのだと考える。下関ではなく、博多かせめて小倉までとすべきだった。しかし同区間は夜行バス「ドリームふくふく号(JRバス中国)」「ふくふく東京号(サンデン交通)」が運行されており、到着時間を見る限り大して変わりない。寝台特急の宿命である、「特急料金+寝台料金」の高価さが利用客減少を招いたのだろう。

でも夜行寝台列車は夜行バスに負けていない。

「さくら」「あさかぜ」は消える。でも寝台列車は夜行バスに完全には負けていない。北陸・信越本線経由で大阪〜新潟を結ぶ「きたぐに」、東京〜大阪を結ぶ「銀河」、京都〜長崎を結ぶ「あかつき」など、繁忙期には指定席券や寝台券が取りにくい列車もあるのだ。で、他と何が違うかと言えば、まぁ、他人の言ったことを繰り返すことになるが、「付加価値」があるということ。「きたぐに」は他にこの区間を走る夜行列車がなく、長野方面への接続がよい。「あかつき」はレガートシート、「銀河」は出発と到着時間。故にこの3つの列車は生き残れた。逆に、「さくら」を急行に格下げさせたら、「あさかぜ」を小倉まで延長運転させたら・・・可能性はいくらでもあったのに。