震源地、三陸沖。M８．８ 〜 三陸鉄道南リアス線の列車はどこへ？

　突然、襲ってきた津波になすすべなくさらわれてしまったのか。岩手県警によると、県内を走る三陸鉄道南リアス線の列車１本と連絡がとれないという。釜石市と大船渡市の間を走っていたとみられる車両で、乗客の数などは明らかになっていない。県警が現在、確認中という。
三陸鉄道南リアス線で列車ごと行方不明 (2/2ページ) - 社会 - SANSPO.COM

うそだよ、と思った。

南リアス線の列車は、どこへ消えた？

家が跡形もなく消えた南三陸町。瓦礫の山と化した東北地区海岸沿い。気仙沼も宮古も海がどこまでだったのか、TVニュースでの映像を見る限り全く分からない。そこに追い討ちをかけるかのように発生した、福島第一・第二原発の冷却装置機能停止、炉心溶融、放射性物質の放出確認、そして住民の被曝という、最悪のケース。
どれだけの人が助かるのか。どれだけの人が亡くなったのか。復興作業はいつ始まるのか。そして我々東海地方を含む西日本在住の住民が出来ることなんてあるのか。情報を知れば知るほど、何も出来ないとわかっていく。
日本の平和なんてこんなものだったのか。

そう思った矢先、「南リアス線の列車一本と連絡取れず」というニュースが入った。どこへ？　流された？　まさか引き潮に呑まれて海へ？　南リアス線は「コンパス時刻表」2011年1月号掲載の南リアス線ダイヤで、地震発生時刻である14時46分に釜石駅と大船渡市内にある盛（さかり）駅との間を走っていたのは、14時8分盛駅発釜石行き（列車番号215D）。吉浜駅発14時43分、唐丹（とうに）駅発は14時52分。もし津波に巻き込まれたとするなら唐丹駅で停車中か、吉浜駅と唐丹駅との間にある連続したトンネルの切れ目、ちょうど川を越えるところか……。否定したいが、あの南リアス線は海沿いの駅をトンネルと橋梁で縫うように繋いでいく路線だ……。

不謹慎なネタで申し訳ないけれど、「ルナティック」シリーズをアップロードすることにした。

もはややれることは祈ることと募金だけだと、はっきり分かった。