テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

愛知高速交通東部丘陵線、ついに人件費削減のため全線無人化運転へ

愛知高速交通ホームページ http://www.linimo.jp/
CBC中部日本放送)ニュース速報サイト「NEWS i」 http://hicbc.com/news/detail.asp?cl=c&id=00022A8B
2006年度の決算で28億円もの営業損失を計上し、抜本的な経営改善を迫られていた愛知高速交通が、ついに最後の手段を取ることになった。車両に乗車する乗務員の数を順次減らし、最終的に無人化運転を行うという。
上記速報サイトでの説明通り、もともとリニモは路線営業の認可を得る際、ATOによる無人運転を行う路線と届け出ていた。国土交通省もこれで認可したのだが、その後「乗務員を車両に配置するように」と愛知高速交通に指示を出している。同社の路線全区間のうち「藤ヶ丘駅〜はなみずき通駅」間が地下区間の上、万博開催期間中の混雑が予想されたから、乗務員ゼロでは何かあったときに対応できないと省側の担当が考えたのだろう。この指示はある意味正解で、開催期間中にトラブルが相次いで発生し、その度に「またリニモが」と報道されたことは皆さんもよくご存知の通り。
しかし今は状況が全く違う。現時点で、地下区間と最終列車の全走行区間以外ではもう乗務員は車両に乗っていない。運行システムが改善され、以前のようなとんでもないトラブルが頻発しなくなったからである。残るは安全性だけだが、現行システムで重大なトラブルが今後出ない限り、「全区間完全無人運転」への切りかえに時間はかからない。「リニモ、全区間完全無人化運転開始」の時がきたら、またこのブログで報告させていただく。
最後に。
乗客は激減し、多額の営業損失を出し、このままでは「第二の桃花台新交通」が出来上がってしまう。経営陣の報酬カットも必要だろう。路線建設を推進した関係者全員にもご寄付を頂こう。沿線自治体からの金銭的補助だけでは支えきれるはずがないからね。