テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

「ちくま」を思い出してしまった。

ブログ「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」を運営しているもりくち氏が、来年3月のダイヤ改正で廃止が決定している寝台急行「銀河」に乗車されるとのこと(もう今頃は例のイベントの会場にいらっしゃることだと思う)。驚いたのはその残席数。同ブログの記事によると、2週間前の(寝台券取得?)時点ではA寝台が満席、B寝台が残り30席(室)だったそうだ。となると、同ブログでもりくち氏が書いておられる通り、28日発東京行き「銀河」車内は鉄道ファンでごった返していただろうことは予想できる。
う〜む、28日発がこんな調子なら、運行最終日の寝台券はプラチナチケットと化す、かもしれないなぁ。でもこれを見て、リニア新幹線が大好きなJR東海役員及び幹部が考え直すことはありえないだろう。
「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」2007年12月28日付 id:katamachi:20071228

さて、「銀河」の廃止というニュースを聞いて、思い出した列車があった。東海道本線中央西線篠ノ井線を経由し長野に向かった電車急行「ちくま」だ。確か大阪始発で、名古屋駅を日付の変わる数分前に出発するダイヤだった、と記憶している。今回はこの「ちくま」に関する話を少しだけ。
急行「ちくま」の乗車は2度。そのうちの1度は臨時列車となった「ちくま」を利用していて、長野へ「飛び出し乗車」したあと中央東線へ抜け、周遊きっぷ「東京ゾーン」を使って東京観光を楽しむというもの。この結末は当ブログの開設当初ぐらいの日記に書いた、かな? そして2度のうちのもう1回は、臨時になる前の「ちくま」を利用した以下のルート。実はこれが夜行を初めて利用した鉄道旅行だった。

この時の「ちくま」は確か、「ワイドビューしなの」と同型の車両を使っていたと記憶している。まぁ、車両の話は鉄道ファンにお任せするとして、第1日目の行程を急行[ちくま]ではなく名古屋発の「ワイドビューしなの1号」に変えた場合、善通寺参拝にそんなに多くの時間を割くことはできない。これが「同1号」ではなく「同3号」だったら、長野は「通過するだけ」にしていたかもしれなかった。いや、行程の再検討をしていたかもしれなかった。
そう、夜行列車は早い時間に着くというだけでなく、通常は宿泊地で宿泊する時間帯に移動できるというメリットをもたらす。そしてそれは到着駅から乗り継ぐ列車やバスなどとの組み合わせで、さらに遠くへ、また多くの観光地へ行ける可能性をもたらしてくれる。もちろん夜行高速バスでも同じメリットはもたらされるが、高速バスには「高速道路等の渋滞による遅延」という大きな欠点が存在する。特に年末年始やゴールデンウィーク、盆休みなど車の通行量が多くなる時期には「多重衝突事故」の危険性も高まる。そうなれば予定していた行程はすべてパーだ。こういうリスクをある程度回避できるのも「夜行列車」のメリットだ。だから、むやみやたらに「即廃止」ではなく、「臨時列車」に格下げ後しばらく様子を見て、それでも乗客数の増加が見込めなければ廃止、という風に段階的にやるべきなのだ、とは私の考え方。


ところで上記の旅行、結末はどうなったか? まず、長野で下車後善光寺に参拝したのはいいが、長く居すぎて乗るべき列車に乗れず、第1日目に新潟市内観光をしようという目論見はご破算になってしまった。そして新潟から新庄経由で天童に向かう途中、手持ちのキャッシュカードが使えるATMが仙台までないことに気づき、仙山線で仙台まで向かって、それから天童に戻ってくる羽目に。そして翌3日目に山寺へ向かって、それから仙台観光を少しだけやった。破綻しまくりの旅行だったことをしっかり記憶している。皆さんはこんなことのないよう、必要な費用はちゃんと持って歩きましょう(え?)。