テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

2月12日(日)、「リニモ」藤が丘駅。車内、プラットホーム、閑散。


2月12日、日曜、16時55分。
リニモ藤が丘駅。発車5分前。
何だ、これは!


以前からマスコミ等各メディアで取り上げられている、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線」・愛知高速交通東部丘陵線リニモ」・桃花台新交通ピーチライナー」。そのうちの一つ、「リニモ」に乗車し、藤が丘〜万博会場駅間を往復した。長久手会場跡地ではパビリオンの解体及び跡地の整地が進んでおり、それを見ておきたいというのも目的としてあったが。
早速、地下鉄東山線に乗り込み、終点・藤が丘駅へ。
藤が丘駅到着後、3番出口から表へ出て、地下駅となるリニモ藤が丘駅コンコースに繋がる階段を目指した。
16時55分、改札口を抜けて降り立ったホーム。3両編成の車両は既に発車待ちとなっていた。乗り込んでいく。
車内を見て驚いた。いない。本当に乗客がいないのだ。
すぐ先頭車両に移動する。最前席が開いていて、楽勝で座れた。
16時58分、乗務員が来て、先頭車両の最前部に乗り込んだ。17時00分、扉は閉まり、「キーン」という独特の音を発して列車は発車した。自動運転のため、乗務員は運転台のカバーを開けてモニターを見るだけだ。はなみずき通駅に到着すると、その乗務員はカバーを閉めて降りていった。
次は杁ヶ池公園駅。某地元スーパー系の大型ショッピングセンター最寄り駅。ここを出ると一気に車両は加速を始めた。次の長久手古戦場駅は閑散としている。芸大通駅に着くと少し乗客がいて、藤が丘駅方面の列車に乗り込んでいった。ここは「トヨタ博物館」最寄り駅でもある。乗客は同館の来場者だったのだろう。芸大通駅を出ると、旧・万博会場の目玉だった観覧車が見えてくる。電池の切れた時計のように、ずっと閉幕後から止まっているのだ。これは残すんだったか、取り壊すんだったか・・・? さらにその次の公園西駅で降りる人は、1両目を見る限りいなかったように思う。
17時13分、万博会場駅到着。今回はここが下車駅だ。乗降客は数人程度。改札内には恋人と思われる二人連れ。ポスターを見ている様子。寒いが改札を出ることにした。しかし外に出てみたものの、駅前は車が通っているだけで誰もいない。愛知万博、終わって1年も経てばこんなものか。これはさっさと駅名を変えてもらわねばならん。ストレートに「会場跡地駅」なんてどうだ?
下手な冗談はさておき、駅を出て会場跡地へ向かった。さすがにこの時期この時間、外に出るのは・・・きつかった。普通の神経を持っているなら、この3月前半までは藤が丘駅行き4番ホームから見た方がいいだろう。ちなみに私が行った時点では、企業パビリオンゾーンは完全に跡形もなく消え去っていたが、外国館ゾーンはまだ建物が残っていた。おそらく展示物を館内から出し切ってなかったからだと思う。(展示物は全部パビリオン出展者が閉幕後に処理する、そーいう約束だったからね)
陽もとっぷり暮れてきた。駅に戻った。後ろから高校生がやってきた。おや、利用者がいるのか? 改札を抜けてホームに上がると、ほどなくして17時35分発藤が丘駅行き列車が4番ホームにやってきた。帰りの車内には乗客が意外といる。先頭車最前席では鉄道ファンが一眼レフで撮影中だ。みんなを乗せて列車は定時に出発した。
芸大通駅、長久手古戦場駅杁ヶ池公園駅と到着するにつれ、乗客が少しずつ増えて行く。しかし18時前なのに車内は満席にならない。はなみずき通駅を出発しても!
結局、帰りのリニモ藤が丘駅行)も満席にはならなかった。来月にリニモは開業1周年を迎えるが、これでは桃花台新交通と一緒でそのうち廃線となってしまう。
・・・何のために造ったんでしょう?


結論。
現実はこの状態。
桃花台新交通よりはマシだが、「あおなみ線」と同レベルでは困る。
そもそも、休日もそこそこ利用があると見込んで造ったのではないか?
当局はどーやって今の利用者数を増やすのか、生暖かく見守ってやろうじゃないか。