だからあいつは「オタク」じゃないって。

「オタク」「マニア」は、それを趣意としない人々から見れば異質な存在である。しかしかといって、それで何か異常行動をしたり、犯罪を犯すなんてことはない。そういう人間に限って、根性の曲がった、性格的にとんでもない異常を抱えている奴だったりする。
今回の幼児誘拐殺人事件において、小林容疑者が取った行動がまさにそれに当たる。盗んだ下着を水着（恐らくスクール水着）に居れて人形（らしきもの）を作る。年上や同年代の女性にはオクテでしゃべりかけることすらできず、そのくせ女児には気軽に声をかける。毎日「カシワ（鳥肉）の空揚げ弁当」しか食わない。一つのことに異常な執着心を見せるのは、居酒屋で頼む「焼き鳥に衣を付けて天ぷらにする」注文を出していることからも分かる。・・・やべぇ、鏡に映した自分の顔が、こいつの顔写真に似てきた気がする（笑）。
でもこいつは言いなりにできるものにしか執着を示さない。世間は違う。言いなりにならないこと、思い通りにならないことの方が圧倒的なんだから。そしてその真骨頂とも言えるのが「旅行」だ。旅先で行きたいと思った場所が休館だったりしたら、他の場所に変えなければならない。パックツアーでなければその傾向はもっと強くなる。だからこそ面白い。「ここは行けない、ならここに行くか」と。
小林容疑者にこの話をしても「空耳」だろう。そういう人間だから、ゆえに自分以下。
はっきり言う。彼は絶対に更生できない。