テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

京都市内観光におけるバス・地下鉄利用が「大きく変わる」2つの検討事項

 京都市交通局では,今年度「市バス・京都バス一日乗車券カードの価格適正化」と「京都観光一日乗車券等の値下げ」や「市バスの混雑緩和に向けた前乗り後降り方式の実証実験」に取り組むこととしています。この取組を進めるに当たっては,「市バスの乗車環境を考える懇話会」を設け,消費者団体の代表者,女性・子育て世代の視点を持った方,観光客と直接接している方,交通政策・観光政策に見識の高い学識者など様々な立場の方からのご意見をお聴きしています。
 この度,これまでに開催した懇話会の内容やご説明した交通局の考え方について,広く市民の皆様にお知らせするため,市民しんぶん(平成29年8月15日号)の挟み込みを作成し,配布しました。

先頃、京都市民向けの広報誌「市民しんぶん」に京都市交通局からの挟み込みパンフレットが入っていたそうだ。内容は大きく2つ。

  1. 「市バス・京都バス一日乗車券カード」(以下、一日乗車券)及び「京都観光一日・二日乗車券」(以下、京都観光乗車券)の価格見直し
  2. 「前乗り後降り方式」の実証実験

上記公式サイトからPDFファイルがダウンロードできるので、詳細は見ていただいた方が早い。この2つが実際に実行された場合、京都市内観光における市バス・市営地下鉄の使い方が変わるかもしれない。いや、大きく変わる。

1.一日乗車券の値上げ案と京都観光乗車券の値下げ案

提示されている価格改定案

  1. 市バス・京都バス一日乗車券カード:現行500円から600円に
  2. 京都観光一日乗車券:現行1200円から900円に
  3. 京都観光二日乗車券:現行2000円から1700円に

京都市交通局発行の「一日乗車券」値上げと京都観光乗車券の値下げ案提示。一日乗車券の値上げ案は普通運賃との格差、路線網の拡充、そして何よりも京都バスの均一運賃区間が利用できるようになったことが原因だと思う。京都バスが「タダ」で乗せてくれるわけがない。その運賃分に相当する額(いくらかはわからないが)は市交通局が払ってきたわけだ。本音としては、いい加減値上げしないと払う額が多すぎてたまらん、と。一方で、京都観光乗車券は値下げするという。いやいや、いいの? 300円も値下げって、京都バス側は容認するのかなぁ?
まぁこの辺、更に議論が起きそうな気がするわ。

2.「前乗り後降り方式」の実証実験

こちらは実証実験の日程が決定している。当日は土日なので、観光客にもアンケートのお願いとかがあるだろう。
「増車はしたけどそれでも社内は混雑しがち」……パンフレット4面(1-4men.PDF)に書かれた「現状」は、確かに私も京都を観光した時に何度も遭遇している。それを緩和するための、恐らくこれは最後の手段。何しろ「利用方法そのものを変える」のだから。京都市民にとっては、バスは「後乗り前降り」が徹底されていただけに、実際に実行された時はしばらく大混乱が続くと思われる。今回の「実証実験」を各路線で順次試して、時間をかけて観光客と京都市民の双方に周知徹底させるしかない。
あ、ちなみに名古屋市交通局の市内均一区間は「前乗り後降り」、名鉄バスは基本「後乗り前降り」だから、愛知県民で名古屋市営バスも頻繁に利用している人は慣れているはずだよな?

まあ、そんなわけで今回の京都市交通局の2つの取り組みは、観光地に多数の地元住民が生活する他の地域にとっても、公共交通の営業を考える上で見ておくべきものじゃないかなと思う。などとまたまとまりのないオチを付けたところで本日はお開き。
あ、そうそう。名古屋市ではそろそろ「にっぽんど真ん中まつり」の開催が近づいている。栄地区を通る路線を中心に経路変更が予定されているのでご注意を。ああ、俺のブログなんか見ないですkブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )