テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

日本旅行株式会社の「鉄道むすめ」シリーズ参加が意味するもの


日本旅行がこの企画に参加してきた。旅行会社系からの参加は、東武鉄道系の東武トラベル(現・東武トップツアー)が「渡瀬きぬ」で参加している。職種は「ステーションアテンダント」という設定だ。また、鉄道現業以外の職種では、第六弾にて木村裕子をモチーフとした「鉄道アイドル(見習い)」が登場している。だから日本旅行の当シリーズへの参加は極端に「珍しい」と言えるケースではない。何よりも、いずれのキャラクターも何らかの形で鉄道事業との関わりを示す共通点を持っている。そしてこの「株式会社日本旅行」も「鉄道」と関わりを持っている。そう、「鉄道旅行」だ。
株式会社日本旅行は鉄道を使ったツアーの催行で実績がある。分かりやすい事例で言うと、今年も運行された「ニコニコ超会議」会場最寄り駅行き貸切列車、「ニコニコ超会議号」の旅行主催会社である。あるいは鉄道写真家を招いての撮影ツアーを多数催行している。だが国内・海外・外国人旅行の合計取扱額を見ると、上位にある他社から大きく引き離されている*1。一方で「鉄道むすめ」シリーズ参加事業者の中には、日本旅行の主催旅行で企画協力した事業者もいくつかある。これらの事実を考えれば、結論を導き出すのは容易だ。鉄道むすめ」シリーズを共通点とした、各鉄道事業者との企画旅行での連携強化だ。そしてそれは、「自社商品と他社商品の差別化」に他ならない。
今回の「日本旅行」の「鉄道むすめ」シリーズへの参加は、参加した事実よりもその「理由」に注目すべきなのだ。

複数の事業者が一つの共通点を作ってコラボレーションを行うという話は失敗例・成功例を含めて過去にいくらでもあった。最近では大手企業がツイッターに公式アカウントを設ける事が増え、そのツイッター上でのやり取りから突然コラボ企画が実現する事例が発生している。「ニッセン誤字ツイートTシャツ」や人気音楽ゲーム「maimai」を共通点とした「シャープ×SEGA×パインアメ」コラボなどは有名になった部類だ。日本旅行は今後「南ふうか」をどう使っていくのか? 「鉄道むすめ」シリーズ参加事業者のうち、まずどことコラボを行うのか? 日本旅行の今後の動向は注目すべきだろう。
今回は真面目にこの辺でお開きとしておく。ところで、日本旅行公式ツイッターアカウント(https://twitter.com/NTA_jp)に凸ツイートしてみたけど、果たして反応はあるかなぁ?

*1:観光庁統計2015年8月分旅行取扱額:http://www.mlit.go.jp/common/001106754.pdf